芸術の秋ですね。
この季節はクラシックのコンサートが気になります。
「クラシック音楽って敷居が高い感じがする……」
なんて人もいらっしゃるかもしれませんが、テレビなどでもよく耳にする楽曲も多いので、実はとっても身近な存在です。
今回は恋愛気分を高めてくれる、クラシック音楽についてご説明します。
クラシック音楽は右脳を刺激する
以前花について書いた記事(「片思いを助けてくれる花の効果と花言葉」)で、右脳を刺激することのメリットについて触れました。実は、クラシック音楽にも、全く同様のことが言えるのです。
私たちの脳は通常では左脳が酷使されている状態なので、逆の右脳を遣うことによって左脳は休まります。
クラシック音楽の多くは歌詞がないため、言葉の意味を追いかけずに済むのです。代わりに、創造性を司ると言われている右脳が活性化し、あなたをリラックス&リフレッシュに導きます。
特に、モーツァルトの楽曲が不眠に効果的などと言われているのは、聴くとα波と呼ばれる脳波が多く出るためです。
恋愛気分が高まるクラシック4つ
クラシックには恋愛をテーマとした楽曲や、創作の裏に恋愛が絡んでいる楽曲も数多くあります。
それらの背景を知っていると、よりそれぞれの楽曲を楽しめるようになるでしょう。
その中から4つほどご紹介したいと思います。
1、ベートーベン「月光」
聴いたことはないとは言わせないとても有名な曲です。
ベートーベンが自分のピアノの生徒だったある令嬢に恋してしまい、彼女に捧げるために作った楽曲。
2、ショパン「子犬のワルツ」
こちらも有名な「子犬のワルツ」。
ショパンの恋人だったジョルジュ・サンドが「私の子犬が遊んでいる様子を曲にして!」とおねだりしたことから生まれた楽曲。
3、シューマン「ミルテの花」
恋人との交際を、彼女の父親に猛反対されていたシューマン。
彼を押し切る形で婚約したシューマンは、結婚式の前日「我が愛する花嫁へ」と楽譜をプレゼントします。これが「ミルテの花」でした。
4、ドヴォルザーク「糸杉」
ドヴォルザークは「新世界より」がもっとも有名でしょうが、実は隠れた名作があります。
まだ20代だったドヴォルザークは自分の弟子である女性に恋をしてしまいますが、気持ちを打ち明けることができませんでした。
代わりにこの「糸杉」の作曲に自分の思いを託します。この思いの深さは、「糸杉」の12曲のタイトルから明らかでしょう。以下の引用します。
1、私は甘いあこがれにひたることを知っている
2、死は多くの人の心をとらえる
3、おまえのやさしい眼差しに魅せられて
4、おお、私たちの愛は幸せではない
5、私はいとしいおまえの手紙に見入って
6、おお美しい金の薔薇よ
7、あの人の家のあたりをさまよい
8、せせらぎに沿った森で
9、おお、ただひとりのいとしい人よ
10、そこに古い岩が立っている
11、この地にさわやかな西風が吹き
12、私の歌がなぜはげしいか、おまえはたずねる
興味がある方は、ぜひクラシックコンサートへ
ここまでお読みになって、少しクラシック音楽に興味の出てきたあなたは、ぜひコンサートへ行ってみてください。
「クラシックコンサートってチケット代が高いんじゃないの?」
なんて心配もご無用です。
確かに名の知れたプロのオーケストラのコンサートなどはチケット代もそれなりですが、アマチュアであれば格安や無料で聴けるところばかり。また、音楽大学の定期演奏会などもおすすめです。
「服装はどうすればいいの?」
これもよほど格の高いコンサートでなければ、普段着でも大丈夫です。あまりに清潔感のない格好ではもちろんNGですが、いつもの通学や通勤のスタイルであればOK。
肩肘張らずに、まずは楽しんでみましょう!
最後に
いかがでしたか。
クラシック音楽は私たちを癒してくれます。
そして、楽曲にまつわる恋愛ストーリーを知れば、作曲家そのものへの親近感も沸いてくるはず。
ぜひ一度コンサートホールへ足を運んでみてくださいね。