すごく仲良しの友人のはずなのに、話していてイライラを感じてしまうことありませんか?
「自分には彼氏がいないし、恋愛はうまくいっていないのに友人は彼氏と幸せそう……イラッ」
なんて感じてしまうこと! 彼氏のいる友達に嫉妬心を抱いてしまうんですね。
それが良くないことだとは思いつつも、ネガティブな嫉妬の気持ちばかりが先立って、友人に優しくできないなんてこともあるかもしれませんね。
もしあなたがそんな自分を変えたいと思っているのなら、今回の記事をぜひご覧になってください。
人間には長所も短所もない!? 嫉妬心が起きると人の短所をあら探ししてしまう
友達とあなたはまったく別の人間。
でも「よそはよそ、うちはうち」という風に思えずに嫉妬してしまうのは、あなたの物事の捉え方に癖があるからです。
「彼氏のいる友人に嫉妬してしまう」ことについて考える前に、まずは人間のプラス面とマイナス面の捉え方について説明しましょう。
皆さんもよくご存じの通り、完璧な人間なんてこの世にはいません。
その代わり、誰しもが素敵な魅力を持っています。
それを長所と短所と呼んでいますよね。
でも実は、長所と短所は必ずしもまったくの別物というわけではありません。
たとえば……
ある男性はとても「おおらか」で、小さなミスなんて気にしません。他人に対しても心が広いので、みんなに好かれています。でも、彼は少し「おおざっぱ」で詰めの甘いところがあります。
このような場合、男性の「おおらかさ」と「おおざっぱさ」は根本的に同じもので、見方によって二通りの長所と短所があるように思えるだけなんですね。
つまり、長所も短所も「同じ一つの特徴にすぎない」ということ!
この男性の良さを見つけたいと思うのなら、彼の「おおらかさ」に注目し、「おおざっぱさ」はそういうものだと割り切ればいいということになります。だってその二つは、もともとは同じもので、分けることができないものだから。
でも、もしもあなたが彼の「おおざっぱさ」というマイナス面ばかりに注目してしまったら、どうなるでしょう?
きっとイライラしてしまいますよね。生活の中でいらだつ時間が増えるのだとしたら、それはあなたにとって良くないことです。
そして実は、嫉妬心が起きると、内心で人の特徴をマイナス面として捉え、揚げ足をとる考え方ばかりしてしまうようになるのです。
彼氏のいる友人に嫉妬してしまう自分を変えるためには、物事の捉え方を変える
「人の長所も短所も表裏一体」という前提の上、いよいよ「彼氏のいる友人に嫉妬してしまう」という本題に入っていきましょう。
あなたの親友が、新しくできた大好きな彼氏を連れてきて、三人で食事をとることになったとしましょう。
親友の彼氏はお世辞にもかっこいいとは言えないし、性格もなんだか神経質な感じがします。
でも、二人はとても仲良く、幸せそう。
そこであなたは親友の彼氏に対してどう捉えるでしょうか。
以下のABCのうち、近いものを選んでみてください。
A「かっこよくないし、神経質そうで、私なら絶対に付き合わないタイプだわ」
B「確かに世間一般のイケメンではないけど、親友が幸せそうでよかった! 少し神経質そうだけど、きっとマメな性格ということね」
C「へぇ~。こういう人なんだ」
どうでしょう。
あなたはどれに近い感想を持ちましたか?
自分が選んだものだけではなく、すべての結果に目を通してみてください。
Aを選んだ人
マイナス面を見て親友の彼氏に悪い評価を下したAを選んだ女性は「彼氏ができにくいタイプ」であり、嫉妬もしやすい人です。
このタイプの人は、物事のマイナス面ばかりを捉える心の癖がついているために、あら探しをしてしまい、幸せだと思えることのハードルが高くなっています。
男性と付き合ってもマイナスな面ばかりが目に付きイライラし、それが原因でうまくいかなくなってしまうことでしょう。
もし仮に「イケメン・高学歴・高収入」な世間一般的には評価の高い男性と付き合えたとしても、その人のわずかなマイナス面が気になるため、幸せを感じるのが難しいのです。
また、上の例の場合、もしも親友の彼氏がとても素敵な人で、その場では文句のつけようがないような時には、今度は親友を含めてあら探しをするようになります(「どうせ遊ばれているだけでしょう」「彼女の家の財産目当てじゃないの」などなど)。
このタイプの女性は幸せを感じづらいのでいつも不機嫌になってしまい、相手にもそれが伝わり、いい人間関係・恋愛関係を築くことができません。
嫉妬しやすいこのタイプの女性の直面する問題については、次項でまた詳しく説明します。
Bを選んだ人
Bを選んだ人は「彼氏ができやすいタイプ」です。それは「神経質→まめな性格」という風に、物事のプラス面を見て良く評価しているからです。
男性とのお付き合いがはじまっても、いいことばかりというわけではありません。彼氏と喧嘩もするでしょうし、予期せぬトラブルに巻き込まれることもあるでしょう。
しかし、このタイプの女性は物事のプラスの面を見る癖がついているので、ポジティブにその苦難を乗り越えることができるのです。男性側もそのポジティブさに惹かれいくというわけですね。
ただ、この考えに偏りすぎると、「どうみても良くない男性なのに、擁護してしまって別れられない」という恋愛の悩みを抱えることもあります。何事もほどほどに。
Cを選んだ人
親友の彼氏に対して良いとも悪いとも評価しないCを選んだ人は「彼氏がややできやすく、生きやすい人」です。
この人は、物事のプラス面もマイナス面もありのまま、フラットに受けとめることができる人です。
その分、「この人のここが素敵だから、ぜひ彼氏になってほしい」という強い想いは生まれにくくなっています。
しかし逆にマイナス面にも振り回されないため、男性側から見ると自然体で好印象。だからトータルで彼氏はややできやすくなります。
また、無理のないあり方なので本人の負担が少なく、さまざまな人間関係で生きやすい、トラブルを引き寄せにくい人だと言えるでしょう。
あなたが今現在、彼氏のいる友達に嫉妬心を抱いているのなら、Aの捉え方に近づいてしまっている状態にあると言えます。
でも、あなたはそんな自分を変えたいのですよね?
ならば、B・Cの捉え方のどちらの考えにならなれそうか考え、ぜひシフトしていくようにしてください。
もしもあなたが今後もずっとAのような捉え方をするなら、幸せな恋愛はできません!
はじめは難しいかもしれませんし、マイナスな捉え方が頭をよぎることもきっとあるでしょう。
それでも幸せになるための考え方の練習だと思って取り組んでみてください。もしも嫉妬心が渦巻いても、それを表に出さない努力は最低限してくださいね!
嫉妬心は被害者意識を生み、その女性の魅力はどんどんなくなっていく
Aのような嫉妬心の強い人の考え方をしていると、どのように良くないのか、反面教師としてもう少し掘り下げてみましょう。
友達の幸せな話に対して
「ケッ! どうせろくでもない男でしょ」
「いつか蹴落として私のほうが幸せになってやる!」
幸せそうに手をつなぐカップルに対して、
「ムカつく! 不細工同士のくせに!」
「なんであの娘には彼氏がいて私にはいないの?!」
こういう捉え方をしているのは……典型的な「ねたみ・そねみ」。
そのまま嫉妬の感情を抱いていると、自分をどんどん不幸な場所へ追い込んでしまいます。
ずっとイライラして、恐い顔になる……。
友人に冷たく当たってしまい、評判が悪くなる……。
そんな気分でいる自分が嫌で楽しくない……。
でも自分が悪いのではなく
「嫉妬させるようなことを言ったりやったりする、アイツらが悪いんだわ!」
そう思いこんで、この考えから抜け出せない。要するに被害者意識を持ってしまう。
そんな状況の女性を、いったいどんな男性が魅力的に思うでしょうか?
結果として、恋人候補だったはずの異性も、友人たちも離れていってしまうというわけですね。
そうして、
「私のことを理解してくれる人なんていない! みんな薄情者だ!」
と被害者意識を強めて孤立し、ますます悲しい状況に陥っていくのです。
筆者の高校時代のエピソード――友人の幸せを自分の幸せと思えば、あなたはもっと幸せになる
嫉妬心から生まれた被害者意識は、どんどん自分を傷つけていきます。
そしてこんな悲しい事件が起きることもあります。
昔々、筆者がまだ高校生だった頃の話です。
「私に彼氏がいないからって、みんなが私のことをバカにする!」
そう言ってそれまでの友人たちに恨み辛みを述べて、ぽかんとする友人たちを尻目に、なんと転校して行ってしまったクラスメイト。
でもね、彼女へのいじめなんて存在しなかったし、ましてや「彼氏がいないからとバカにした友達」なんて本当に一人もいなかったのですよ。
それでも、彼女がひどく傷ついていたのは、彼女自身が自分を追いつめてしまったせいです。
おそらく、こんな風に。
「友達みんな彼氏がいるのに自分にはいない」
「内心みんな私のことをバカにしているに違いない」
「大したことない彼氏なのに、見せびらかして」
その結果にっちもさっちもいかなくなって、それまでの友人関係をすべて捨てるために転校していってしまったのでしょう。
でも、彼女自身が変わらなくては、また同じ問題が起きてしまうことは明らかですよね。
人の幸せを自分の不幸と思うより、人の幸せを自分の幸せと思うほうが、ずっと気分よく過ごせます。
だって単純に考えて仲良しの友人の幸せも自分の幸せとしてカウントした方が、どんどん幸せの数が多くなっていくじゃないですか?
幸せな気分でご機嫌で過ごせば、あなたを魅力的だと感じる男性も出てきて、恋愛のチャンスもぐんと広がりますよ!
自分の中にある、友人への嫉妬心の存在に気がついた今が、物事の捉え方を変えるチャンスなんです。
あなたは決して、筆者の高校時代のクラスメイトのようにはならないでくださいね。