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選択理論で人間関係の悩みを解決する「7つの身につけたい習慣」


選択理論で人間関係の悩みを解決する7つの習慣

「人間の悩みの大半は、人間関係に関するものである」

「お金持ちであっても、身近な人間関係がうまくいっていないと幸福感がない」

このようなことが言われます。

あなたもきっと、人間関係についてはお悩みを抱えていることでしょう。

もしもあなたの人間関係が劇的に改善する、素敵な方法があったら、ぜひ知りたくはないですか?

それが選択理論心理学の中の、「7つの身につけたい習慣」というものなのです!

人間関係に役立つ「選択理論心理学」ってなんだっけ?

選択理論心理学そのものについては、以前の「人間関係の悩みは選択理論で解決できる!女子力アップ編」「人間関係の悩みは選択理論で解決できる!片思い編」という記事で詳しく書いています。

その2つには目を通していただいたと仮定して、今回の説明をしていきますね。

まず、大前提として「人間は自分しか思い通りにできず、他者を自分の思い通りにする(=コントロールする)ことはできません」

いくら「勉強しなさいよ!」と親に言われたところで、勉強をしない子どもはいる。

いくら「好きだから付き合って欲しい」と言われたところで、恋人にならない人もいる。

おまけに、「勉強しなさいよ!」「好きだから付き合って欲しい!」という要望を、脅しや泣き落しなどで押し通そうとしてしまう人は、相手から反発を受けて嫌われてしまうことが多い(この悪い働きかけを「外部コントロール」と言います)。

これが、選択理論心理学の基本的なものの考え方でしたね。

「相手に変わってもらおう」という外部コントロールの働きかけをすべてやめ、まずは「自分が変わる」ということは、結局は私たち自身を楽にしてくれるのです。

「7つの致命的習慣」と「7つの身につけたい習慣」を知り、シンプルに選択理論を実践しよう

しかし、以前の2つの記事では選択理論心理学の考え方を具体的なエピソードの例を挙げて詳しく書いたものの、

「具体的に実行するにはちょっと難しい」

「いきなり考え方を変えるのは大変」

「結局のところ、私たちはどのような行動をすれば、相手といい関係を築けるの?」

そう感じた方もいたかもしれません。

そこで今回はもっとシンプルに、簡単に選択理論心理学を実行していただくために、やってはいけない「7つの致命的習慣」と、その代わりにやるべき「7つの身につけたい習慣」というものをご紹介したいと思います。

選択理論心理学の、やってはいけない「7つの致命的習慣」とは

やってはいけない「7つの致命的習慣」は、他者(相手)を外部コントロールしようとする行動のことです。これらの行動は相手を威嚇し、怒りなどのネガティブなパワーで相手をねじ伏せようとするものです。

具体的には以下の行動です。

1. 批判する
2. 責める
3. 文句を言う
4. ガミガミ言う
5. 脅す
6. 罰する
7. 褒美で釣る

これらの行動を続けると、信頼は崩れてしまい、人間関係はどんどん悪くなります。

どの行動も、ネガティブなパワーで相手に詰め寄り、「あなたが変わりなさい!」と言うものだからですね。

「褒美で釣る」というのは、一見良さそうにも見えますが、褒美をちらつかせて自分の思い通りにさせようとする点で、他の6つの習慣とまったく同じものなのです。

ちなみに、「脅す」の中には泣き落としなどの、一見弱々しく見える行動も含まれます。

行動そのものが弱々しいイメージかどうかは関係なく、相手がそれによって変わるように強要されていると感じる行動は脅しに入るというわけです。

選択理論心理学の「7つの身につけたい習慣」とは

「7つの致命的習慣」の代わりに、私たちがやらなくてはいけないのが、以下の「身につけたい7つの習慣」です。

1. 話をよく聞く(傾聴する)
2. 受け入れる
3. 励ます
4. 支援する
5. 信頼する
6. 尊敬する
7. 違いを交渉する

これらの行動を取ることで、人間関係は回復します。

まず、以前の2つの記事にも書きましたが、人間はみんな別の価値観を持っており、「大切にしたいこと」も違います(これを「上質世界」と言いましたね)。

誰かさんの大切な価値観であっても、あなたには

「え? そんなばかげたことがあなたにとっては大切なことなの?」

なんて感じてしまうこともあるかもしれません。

しかし、あなただって自分の大切なもの・価値観を「そんなこと」呼ばわりされたら悲しいですよね。

たとえば、ある女性にとってはアイドルの追っかけは「大切なこと」。

ある男性にとっては車のカスタマイズは「大切なこと」。

内容はそれぞれ別でも、大切に思う気持ちは一緒なのですから。

この気持ちを踏みにじる行動が、先ほどご紹介した「7つの致命的習慣」であり、気持ちに理解を示して歩み寄っていく行動が「7つの身につけたい習慣」なのです。

具体例で見る1――「7つの致命的習慣」を使っていると、話し合いもケンカになってしまう!

人間関係で衝突した時に行われるものに「話し合い」というものがありますね。

恋人同士でもお互いの価値観が違うときに、することがあるでしょう。

この話し合い、困ったことに意外とあるのが

「冷静な話し合いのつもりが、気がつけばお互いけんか腰」

っていう事態!

話し合いのつもりがけんか腰になってしまっているときは、お互い無意識に「7つの致命的習慣」を使ってしまっているのです。

たとえばこんな風に……

彼女:「先週のデートの約束、ドタキャンしたのはなんで?(文句を言う)

彼氏:「仕事で忙しかったから、仕方ないんだよ。わかってくれよ。今度の休み、好きなものを買ってあげるから、機嫌を直してよ(褒美で釣る)

彼女:「そうやっていつもいつも、ごまかしてばっかり(批判する・文句を言う・責める)

彼氏:「ごまかしてないよ。本当に仕事が忙しいんだ! 君こそなんで理解してくれないんだよ(批判する)

彼女:「他に好きな女の子でもできて、浮気でもしてるんじゃないの?(批判する)

彼氏:「そんなことないって……でも君がそう不愉快なことを言い続けるなら、他の女性に心変わりするかもね!(批判する・脅し)

彼女:「意地悪言うなら、もうキスもエッチさせてあげないから!!!(罰する)

彼女:泣き出す(脅し)

彼氏:怒りのあまり、テーブルを叩き、出ていってしまう(脅し)

ほらね、うまくいかない話し合いがいつの間にかケンカになってしまうのは、お互いが「7つの致命的習慣」を使って、相手との関係を壊しているからだということがおわかりいただけたでしょう。

具体例で見る2――「7つの身につけたい習慣」を使えば、2人の距離は縮まる

では、同じような場面で、「7つの身につけたい習慣」を使っているカップルはどのようになるか見てみましょう。

彼女:「先週のデートはキャンセルで寂しかったけど、お仕事なら仕方がないね。忙しいんだね(受け入れる・励ます)

彼氏:「そうなんだよ。最近本当に忙しくて……まさか土日まで潰れるなんて自分でも思わなかったんだ。仕事が終わって多少時間はあっても疲れているし。今やっているプロジェクトが~~(※以下彼氏の話が続く)」

彼女:「そうなのね(話をよく聞く)。そんなに忙しいだなんて、○○くんが頼られている証拠だね(尊敬する)! 体調は大丈夫? 私に何かできることはない?(励ます・支援する)

彼氏:「心配してくれてありがとう! 実は先週のデートは遊園地に行く予定だっただろう? でも最近疲れていることもあって、本当は家でのんびりしたデートがしたかったんだ。それなら先週もキャンセルじゃなくて、少しなら会えたかも(信頼する)

彼女:「そうだったのね(よく聞く)! でも私はデートは外に遊びに行くほうが楽しいの。だから毎回お家デートだと、物足りなくなってしまいそう。たまには外で会いたいなぁ……(違いを交渉する)

彼氏:「そうなのか(よく聞く)。じゃあ、今の時期だけ家で会うようにして、仕事が落ち着く一ヶ月後に、泊まりで遊園地デートに行かない? そんなに待てないというなら、休日に少しだけ、近場のカラオケや映画に行くのはどう?(受け入れる・違いを交渉する)

彼女:「ありがとう! そうしてくれるととっても嬉しい♪(受け入れる) 頑張っているのだから、プロジェクトも絶対にうまくいくよ! 私に何か手伝えることがあったら言ってね(励ます・信頼する・尊敬する)

彼氏:「ありがとう! 頑張るよ! 今度のデートで俺のこと癒やしてね♪」

彼女:「わかった、任せて♪」

このように、「7つの致命的習慣」を封じて、「7つの身につけたい習慣」を使って話し合いを行う2人には衝突が起きにくいのです。

それどころか、2人の距離がますます縮まり、今後をよりよくするための解決策の話し合いができていますよね。

それに、お互いに信頼し合っていることが前提になっているので、先ほど「7つの致命的習慣」で彼女が言っていたような「浮気をしているのでは?」などという発想は、はなから出てきていません。信頼し、お互いがお互いの話をしっかり聞いてあげるので、安心して自分の事情や想いも話すことができています。

もしもその時すぐに具体的な解決策が思い浮かばなくても、お互いに対していいイメージを持っているため、解決策が浮かぶまで投げ出さず、一緒になって考えることもできますよね。

話し合いとは本来、このように行うべきなのです。

が、「7つの致命的習慣」を使ってしまうと、責め合うだけで解決策もないままに、お互いに「自分ばかりが我慢をしている」という不満をため込むことになってしまうのです。

これでは良くないので、「7つの致命的習慣」から「7つの身につけたい習慣」へとシフトしていくと、人間関係はすごく楽になっていきます。

最後に

選択理論の、やってはいけない「7つの致命的習慣」と、「7つの身につけたい習慣」についておわかりいただけましたか。

「7つの身につけたい習慣」は、お互いが行うことがベストであり、無意識にできるカップルもいます。

しかし、どちらか一方だけでも「7つの身につけたい習慣」を使うことで、それがよい働きかけとなり、もう一方もいつの間にか同じようにできるようになることも大いにあるんです!

あなたの彼氏が「7つの身につけたい習慣」ができていなくても、あなただけがまず「7つの身につけたい習慣」を始めることに何も悪いことはない(むしろいいことしかないですよ)ので、ぜひ今日から心がけて実践してみてください。

また、今回はたまたま例としてカップルの話し合いを挙げていますが、「7つの身につけたい習慣」の効力は、すべての人間関係で発揮されます。

もしもあなたが家族の誰かとの関係に悩んでいたり……

職場の人間関係に悩んでいたとしたら……

その相手に対して「7つの身につけたい習慣」を使ってみてください。

きっとその効力に驚いてしまうことでしょう。


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水嶋英美里

水嶋英美里

ライター。文学系の大学院を修了しており、国語科の教員免許持ち。コラムは根拠のないテクニック紹介にならないよう、「なぜこうすれば結果が得られるのか」といった部分まで踏み込んで書くことが得意。猫と文学とカモミールティーを愛する。