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オードリーヘップバーンの生き方に学ぶ女子力


オードリーヘップバーンの生き方に学ぶ女子力

永遠の妖精、永遠のファッションアイコン。

そう呼ばれているのは、今は亡き大女優、オードリー・ヘップバーン。

私は彼女が大好きで、よく映画を観ては元気をもらっています。

さて、映画の中の彼女はとてもファッショナブルで、どこか自由奔放なイメージがありますが、実際の彼女はどんな人だったのでしょうか。

彼女の人生について知ると、真の女性の魅力とはなんなのか、女子力を上げるヒントが見えてくるかもしれませんよ。

子鹿のように魅力的なオードリーの身体。でも本当はコンプレックスの塊!?

大きな瞳とスリムで長い手足が魅力的なオードリー。

くるくると変わる表情は、人の目を引きつけます。

ですが、そんな彼女は実はコンプレックスの塊でした。

彼女の華奢な身体をつくった原因の一つに、第二次大戦中の食糧難による、重度の栄養失調と貧血を経験があるとされています。

第二次大戦中はドイツ占領下のオランダにいたオードリーは、「オードリー」というイギリス風の名前を名乗ることにリスクを感じ、「エッダ」という仮の名前を名乗ります。

華やかな女優時代とは対極にあるような生活ですね。

『ローマの休日』での成功

戦後、オードリーはバレリーナとしての道を歩みだしましたが、金銭面での不安から、より給料の良い女優の仕事を引き受けるようになります。

最初は端役での出演でしたが、1953年に公開された『ローマの休日』で見事にヒロインのアン王女を演じ、人気に火がつきました。

主演男優のグレゴリー・ペックはこの時、「(オードリーは)僕とは比較にならない大スターになるだろう」と言っています。

ところで、オードリー人気の前に大ブレイクしていたのは、あのセクシーなマリリン・モンローです。

マリリン・モンローの肉感的な女性らしさは、オードリーのほっそりとした魅力とは対照的なものですよね。

ですが、グレゴリー・ペックの言ったとおり、痩せ過ぎと批判されかねない身体を物ともせず、『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を射止めたオードリーは、その後の人気を確立していくのです。

結婚、流産、離婚、そして・・・

オードリー・ヘップバーンは二度の結婚を経験しています。

最初の結婚は俳優のメル・ファーラーと。

メル・ファーラーは俳優以外にも、映画監督やプロデュースなど、裏方の才能があった人です。

オードリーとメルの結婚生活は14年間続きましたが、その間にオードリーは何度も流産を経験し、ようやく一人息子のショーンを授かりました。

メルとの離婚後、イタリア人医師のアンドレア・ドッティと結婚し、二人の目の息子のルカを産みます。

しかし、ドッティの女性問題から再び離婚。そして離婚の前にはまた流産と、辛い出来事が続きます。

その後は俳優のロバート・ウォルダースと恋愛関係になりますが、ついに結婚することはありませんでした。

ですが、オードリーはその後のインタビューで、ウォルダースと過ごした日々は最良のものだったと語っています。

ユニセフ親善大使の活動と、死

女優業をすっぱりと引退したオードリーは、1989年にユニセフ親善大使に任命され、多くの貧困国を訪れます。

オードリー自身が大戦による貧困の経験者であるため、彼女が貧困国の子どもたちに向ける目はとても温かいもので、飢えに苦しむ子どもたちのための食料支援・医薬品支援の広報活動に励みます。

そして彼女は、今までの女優としてのキャリアを、「この支援のために知名度を上げるものだった」と言い切ったのです。

ソマリア訪問中に腹痛に見舞われたオードリーがその後病院に行くと、結腸がんの末期と判明します。

判明からわずか2ヶ月余の1993年1月20日、オードリー・ヘップバーンは永眠します。63歳でした。

最後に

オードリー・ヘップバーンは女優として優れた才能を持つ人ではありましたが、彼女自身はもともと自分に自信がありませんでした。

成長期に栄養が足りなかった細すぎる身体や、ややエラの張った顔を好きになれなかったようです。

しかし、女優としてのキャリアを積んでいくうちに、彼女はそんな自分自身を受け入れるようになります。

出演した映画の成功が、彼女の自信へとつながっていったのでしょう。

実際、それまでブレイクしていたマリリン・モンローとは違う魅力を提供し、新しい美人像として躍り出たのですからね。

一方、彼女の結婚や恋愛といった私生活は必ずしもいいことばかりではありませんでしたよね。

二度の離婚を経験しますが、最終的には結婚という形式にこだわらない形で幸せを掴みました。

要するに、発想の転換だといえましょう。

女優として成功したオードリーが行き着いたのは、国際的な支援の道です。

この頃の彼女の笑顔を見ると、若かりし頃の女優時代とは違った表情を見ることができます。

『ローマの休日』や『ティファニーで朝食を』で見せた、少しすましたようなポスターの中の表情とは違い、シワはあるけれど飾らない少女のような笑顔、彼女の内面がよくわかるような笑顔を見ることができるのです。

着飾ることは大切です。

オシャレはとっても楽しいですしね。

でも、内面に筋が通っているということの方が、年をとった時にもっと大事になる気がしませんか?

不思議な話ですが、オードリー・ヘップバーンが”ただの綺麗な演技のうまい女優”じゃなかったことが、今も彼女を「永遠の妖精」「永遠のファッションアイコン」として君臨させている大きな理由なのでしょう。

この記事があなたに、「真の女子力とは何か」考えるきっかけになってくれたら幸いです。


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水嶋英美里

水嶋英美里

ライター。文学系の大学院を修了しており、国語科の教員免許持ち。コラムは根拠のないテクニック紹介にならないよう、「なぜこうすれば結果が得られるのか」といった部分まで踏み込んで書くことが得意。猫と文学とカモミールティーを愛する。