人気ハイブランドバッグの名前と種類。エルメスもルイ・ヴィトンも!
まだ10代だった頃、年上の友人と歩いていた時、すれ違った女性の持っていた素敵なバッグ。
友人は「ケリーバッグ、素敵よね」と一言。
そこで初めて「え、見た目でバッグの名前なんかわかるの!?」と驚いたことを憶えています。
ハイブランドのバッグ、特に長く愛されている老舗の物は大きなロゴなど入っていなくても意外と世間に知られています。
今回は「ハイブランドのバッグのことなんて何も知らない!」、そんな昔の私のようなあなたのために、ハイブランドの有名なバッグの名前と種類をまとめてみました。
エルメス(HERMES)バッグ
エルメスは言わずと知れたフランスの老舗ブランド。元は馬具作りから出発し、後に服飾や香水などの化粧品へと拡大していきました。
高級バッグといえば、「ケリー」「バーキン」が有名ですが、実は2つともこのエルメスが作っているバッグです。
ケリー
台形のシルエットにベルト、シックで飽きのこないデザインのケリーバッグ。サイズ展開も小さなものから大きめのものまで8展開しているため、好みに合わせて選べます。
元々このバッグは「サック・ア・クロア」というのが正式名称。しかし、このバッグを愛用していたのが、元女優でのちにモナコ公妃となったグレース・ケリーでした。
彼女が公妃になって一年、マスコミによって撮られた写真にこのバッグが写り、以後「ケリーバッグ」として人気を博すようになったのです。
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バーキン
ケリーと並んで有名なのがバーキンです。
バーキンは四角い形でマチが広く、たくさんの物が詰め込めるという特徴を持っています。サイズ展開は5つで、日本では小さい物が人気のようですね。
バーキンはカラーや素材(牛革・クロコダイル・オーストリッチなど)が豊富なことから、複数買い求める人もいます。
バーキンは元々、女優で歌手でもあったジェーン・バーキンのために作られたバッグです。
エルメスの当時の社長がジェーン・バーキンのこぼれ落ちそうな荷物を見て驚き、それらが整理整頓できるバッグを作ったのです。
ですからバーキンは本来カジュアルなバッグ。荷物をたくさん入れて持ち歩くには良くても、パーティーなどフォーマルな場ではふさわしくありません。
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ガーデンパーティー
横長の形に細めの持ち手の、シンプルなカジュアルバッグがガーデンパーティーです。サイドにボタンが付いており、マチの広さが調整できます。
定番で飽きないデザインなのに、直線的になりすぎないシルエットで女性らしくもあり、多くの年代から長く愛されています。
ガーデンパーティーの誕生はなんと1892年。
当時はガーデニング用品を入れるバッグとして製作されたのです。
現在では元のガーデンパーティー以外にも、やや形やデザインを変えたバリエーションが展開されており、選ぶ楽しみも増えました。
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ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のバッグ
http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage︎
ルイ・ヴィトンはフランスのパリでトランクを作っていた老舗のブランドで、のちにハンドバッグなども商品化するようになりました。
鞄作りにこだわるためか、化粧品などは売り出していません。コスメポーチやコスメボックスなど、小物の販売はあります。
ルイ・ヴィトンはバッグの形ではなく柄によってシリーズを分けているので、ここでも柄の説明をしたいと思います。
モノグラム
ヴィトンといえばあの「V」と「L」とを組み合わせたモノグラムの模様を思い出す人も多いのではないでしょうか。
このモノグラムを「あまりにブランド名が主張しすぎていて苦手……」なんて言う人もいますが、元々はコピー対策のためになされたデザインです(しかも日本の家紋からインスパイアされたという話も)。
モノグラムで最も有名なのは、ブラウンのモノグラム・ラインですね。これはキャンバスにビニールを施したもので、革を使っているわけではありません。
そのため、湿度の高い日本の気候では劣化しやすいとも言われます。
現在では素材も格段に増え、セミオーダーのできるサービスまであるので、手入れのしやすい素材を選んでみるのもいいかもしれません。
最近ではモノグラムとデザイナーがコラボレーションしているものも多く、現在定番化しているマルチカラー(モノグラムがカラフルなもの)も最初は2003年のコラボ商品でした。
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ダミエ
モノグラムと並ぶルイヴィトンの柄はダミエでしょう。
ダミエもモノグラム・ラインと同じくブラウンの濃淡で、格子柄を描いたデザインです。
ダミエはルイヴィトンのメンズラインでも展開されており、ユニセックスで男女ともに持てる柄です。
しかし、モノグラムの項でも書いた通り、ルイヴィトンは一時コピー商品に悩まされていました。そのためダミエも長らく廃盤状態にあり、復活したのは1996年と意外と最近。
その後バリエーションを加えながら、再び愛されるようになったのです。
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プラダ(PRADA)・ミュウミュウ(miumiu)のバッグ
プラダはイタリアの老舗ブランドで、珍しい革を集めては皮革製品を作り、王室を相手に商売をしていました。
しかし時代の流れとともに衰退し、これを救ったのが一族のミウッチャ・プラダ。彼女が革ではなくナイロンを素材とした実用性を兼ねたバッグを発表したことから、再び返り咲きました。
その後ミウッチャはプラダの妹ブランドである「ミュウミュウ」を設立し、可愛らしさを押し出した商品を展開しています。
マドラス(ミュウミュウ)
プラダにはエルメスのバーキンのように、固有の名前のあるバッグがないため、ミュウミュウからご紹介しましょう。
インド産の羊の革を使ったマドラスは、近年注目されているバッグ。かつてミウッチャ・プラダがナイロンで実用性の高いバッグを作ったように、マドラスもまた複数の仕切りやポケットなど収納力のある使いやすいバッグになっています。
一見するとキュートでシンプルなのに、現代の女性のニーズに応える作りはさすがです。
サイズや素材も種類豊富。
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ゴヤール(GOYARD)のバッグ
近年日本でも注目されるようになったゴヤールはフランスのバッグブランドです。
いかだの製作をしていた会社が、1853年にハンドバッグやトートバッグを作るようになったもので、そのノウハウを活かして軽量で水に強い物作りをしています。
サンルイ
ゴヤールのバッグはコットンや麻を織りあげて特殊な加工をした布地を使って作られます。
その中で、大型のトートバッグのものが「サンルイ」。
収納力があって計量のため、荷物の多い方や子育て中のママに人気です。カラーバリエーションも豊富で、カスタマイズができる点でも人気があります。
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最後に――ハイブランドのバッグは教養の一つかも
いかがでしたか。
ハイブランドのバッグを「成金みたいで趣味が悪い」などと言って遠ざける人もいますが、長く愛されているには理由があります。
まず、バッグそのものが作りの良いこと。
次に、修理などのアフターケアがしっかりしていること。
最後に、老舗で伝統を守りつつ、新しい工夫も取り入れて物作りをしていること。
ハイブランドのバッグは当然のことながら値段が高く、軽量の物が少ないといったデメリットもあります。
しかし実際に購入するかどうかは別として、ハイブランドバッグなど良い物を見る目を磨いておく・知っておくことは、あなたの役に立ちますよ。お手頃価格の商品を選ぶ際にも
「質がいいから買いだわ!」
「これはハイブランドでは冒険できないデザインだから、プチプラで」
などという判断ができるようになるからです。
そういった意味ではブランドバッグを知っておくことは、女性の教養の一つとも言えるのかもしれませんね。

水嶋英美里

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