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「もしかして発達障害?」なあなたへ。日常を暮らしやすくする具体策


発達障害の具体策

大多数の人とは違った脳の働きをする「発達障害」と呼ばれる障害があります。

発達障害は病気ではありませんが、世の中は発達障害の人向けに作られていないため、当人は「なんだか生き辛い」と感じてしまうことが多いんです。

代表的なのが「片付けができない」「スケジュールを忘れてしまう」というお悩み。

しかしほんのちょっとの工夫によって問題がクリアできることもあるんですよ。

今回は発達障害の人から、「もしかして発達障害?」というレベルの人すべてが活かせる日常の工夫の方法を具体的にお教えします。

発達障害の人が抱える悩みとは?

ADHD・ADD、アスペルガーなどの発達障害の人たちは、生活する上で以下のような悩みを抱えている事が多いようです。

1、片付けができない!
2、時間を守れない!
3、仕事などに集中できない!
4、スケジュールを忘れる!
5、失くし物や忘れ物をしがち!
6、雑談が苦手!

これらは発達障害特有の、脳の働きの癖によるものです。

今回はこれらの悩みを解決するための具体策をご紹介していきましょう。

1、片付けができない!

発達障害の人は手順を考えるのが苦手なことがあります。そのため「片付けろ!」と言われてもピンと来ない場合があるのですね。また、言葉で言われても理解が追いつかないことも。

基本的な片付けの手順は以下です。

使ったちり紙やほこりなどの明らかなゴミを捨てる

使っていない物を捨てる(「もったいない・物が好きで捨てたくない」という場合も頑張って捨てる。できなかったら諦める)

中身の見えるクリアケースを使って、物をジャンルごと(手紙は手紙、文具は文具など)に整理する※中身が見えるので探しやすい

ここまでできたら「きれいになった状態」を写真に撮ってプリントし、目につくところに貼っておきましょう。次回からはその写真の状況になるように片付けるのです。

2、期限や時間を守れない!

発達障害の人の中には、先延ばし癖のついてしまっている人がいます。

これは時間感覚が独特であるからだとも言われています。

そのため、提出物の期限や、人との待ち合わせ時間を守れないことがあります。

ここで意識したいのは「逆算」です。

期限や待ち合わせまでにどれほどの時間が残されているかというのを、期限・待ち合わせの日から逆算して考えましょう。

「○日までにはこれが完成していなくてはならない」

「じゃあ少なくとも●日には、ここまで終わっていないとダメなんだ」

「△日の13時に彼との待ち合わせ」

「じゃあ何時に家を出て、何時の電車に乗れば良いのか今から調べておこう」

という感じですね。

それでも難しいなら、カウントダウン形式のスケジュール管理アプリなどを使ってみましょう。

3、仕事や勉強の作業に集中できない!

発達障害の人は、視覚や聴覚が敏感であることも多く、そちらに気が散ってしまって作業に集中できないことがあります。

おまけに、自分自身は原因がわからず、「なぜか集中できない……」などと思っていることも。

作業中はなるべく目や耳から入ってくる情報を遮断しましょう。

  • デスク周りをできる範囲で片付けてスッキリさせる

  • デスクにパーティションなどを置いてパソコンや、作業するノートなどだけが目に入るようにする

  • 耳栓を使う(今ではシリコン耳栓デジタル耳栓などさまざまな種類の物が出ているので試してみるといいでしょう)

また、気分転換のできるグッズを置いておくのもオススメです。

  • 良い香りの香水やハンドクリームでリフレッシュ

  • マッサージボールや、シリコン粘土などを触る

  • ハンドスピナーを回す

お気に入りのグッズをデスクに用意し、「集中できない!」が続いてしまうのを避けましょう。

4、スケジュールを忘れる!

発達障害の人の中にはスケジュール帳を持っていても、「今日は何をやるのか」をすっかり忘れてしまう人がいます。これは計画的な行動が苦手だったり、短期記憶が苦手だったりするから。

そこで目に見えるところに大きなホワイトボードや、紙を貼り、「今日やるべきこと(TODOリスト)」を作ることにしましょう。

毎朝スケジュール帳を見てホワイトボードにその日の予定を大きく書き写し、いつ見ても予定が明らかなようにしておきます。そして終えた順から消していきます。

このホワイトボードなり紙なりは、言わばあなたの「秘書」ですね。

5、失くし物や忘れ物をしがち!

失くし物や忘れ物が多い人は、チェーンやネックポーチなどを多用しましょう。

定期券や鍵などはチェーンでバッグにくくりつけます。

あるいはネックポーチなどに入れ、首からぶらさげておけば失くしにくくなります。小銭なども入れておくと良いですね。

「ネックポーチ」というと旅行用のそっけないデザインのものを思い浮かべますが、今は可愛らしい女性向けのデザインのものもあるので、楽しく探してみてください。

「バッグはオンとオフで分けているから、入れ替えの時に鍵など失くしてしまう」

という人は、思い切って鍵や財布を複数用意して、バッグごとに入れておくというのも手です。

また、「出勤前にどうしてもやるべきことがある!」などという場合は、前日の夜までにその旨書いて、バッグやドアの前に張り紙をしておきましょう(「コンビニで○○買うこと!」など)。

6、雑談が苦手!

思ったことをあまり吟味せずにそのまま言ってしまったり、そもそも雑談の仕方がわかっていなかったりするの発達障害の人。

雑談の下手さが誤解を招き、人間関係にトラブルが生じることもあります。

こういったトラブルは「自分が話さなきゃ」と思うからこそ、生まれてしまうとも言えます。

そのため、雑談シーンでは「相手の話を聞くこと」を優先させましょう。

自分の話はなるべく短く、発言よりも表情で表現することを心がけると良いでしょう。

最後に

発達障害の人のための毎日の工夫、いかがでしたか。

あなたが発達障害っぽい部分があって苦手なことがあったとしても、それはあくまでもあなたの脳の働きの癖であって、あなたの人間性や魅力とは無関係です。

ですが、毎日をちょっとだけ工夫して、「生き辛さ」から脱却すれば、仕事や人間関係もうまくいきやすくなり、あなたの魅力がさらに引き出されること間違い無しですよ!

発達障害、あるいは発達障害かもしれない、ということにとらわれすぎないようにあなたにとって楽な生き方を探してみてくださいね。


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水嶋英美里

水嶋英美里

ライター。文学系の大学院を修了しており、国語科の教員免許持ち。コラムは根拠のないテクニック紹介にならないよう、「なぜこうすれば結果が得られるのか」といった部分まで踏み込んで書くことが得意。猫と文学とカモミールティーを愛する。