すっかりおなじみになった「マウンティング」や「マウンティング女子」などといった言葉。
女性同士の会話シーンで、自分が優位に立ちたいと思うあまりに、もやもやを残すような発言をしたり、態度に出したりすることですね。
今回はこのマウンティングについて改めておさらいし、マウンティングされてしまった時の対処法についても学んでおきましょう。
マウンティングって何だっけ?3つの例で見る!
マウンティングとは簡単に言うと「相手よりも自分の方が上よ! 優位にいるのよ!」と言葉や態度でアピールすることを言います。
初出は瀧波ユカリさんと犬山紙子さんの共著『女は笑顔で殴りあう:マウンティング女子の実態』という書籍です。元々動物が本能のままに行う優位を取るための行動を「マウンティング」ということからもわかるように、どこか下品でいやしい印象のある言葉です。
マウンティングは明らかにそれとわかる場合もありますし、一見自虐や褒めているようで実はマウンティングである場合もあります。
3つの例を見てみましょう。
1、明らかなマウンティング
「私の方が彼と仲がいいんだよ。あなたのことなんて眼中にないんだよ」
・・・「私の方が」「あなたのことなんか」と相手を下げる明らかなマウンティング!
2、自虐と見せかけたマウンティング
「私メイク下手だからいつもすっぴんだよ~。あなたは化粧うまくていいよね。メイク前と後じゃ顔全然違うもんね!」
・・・メイクがうまいと言いながら「私はすっぴんでも変わらないけど、あんたは変わる」とマウンティング!
3、褒めていると見せかけたマウンティング
「あなたは独身だから気楽でいいよね。私なんか結婚して家庭もあるし、主人が心配性だから大変なのよ」
・・・独身を羨ましがるふりをし、家庭を持つ自分の方が大変だし充実しているとマウンティング!
さて、あなたもこんなことを言われたり、言ってしまったりしたことがあるのでは?
女性に限らずとも、人間同士の会話ではこのようなシーンが必ずどこかにあるものですよね。
マウンティングされた側は、心にもやもやが残るのが特徴です。
マウンティングされた後の対処法
マウンティングされた時の基本的な対処は「放っておくこと」です。
私たちは自分の意思でしか行動できないので、マウンティングをしてくる人、特にマウンティングが癖になっているような人を変えることはできません。
だから基本方針としては放っておくしかないんですね。
それでも何か働きかけをしたいとなれば、以下のような行動を取るといいでしょう。
1、マウンティング発言を肯定する
マウンティングされていると思っても、気がつかないふりをしてむしろ肯定してしまうのです。
たとえば先ほどの例にあった
「私メイク下手だからいつもすっぴんだよ~。あなたは化粧うまくていいよね。メイク前と後じゃ顔全然違うもんね!」
に対しては
「そうそう、私ってメイクが好きだからさ♪」という具合に。あなたの肯定の言葉によって、その会話に区切りをつけておしまいにします。
絶対やってはいけないのは、
「私ってメイクが好きでトレンドにも敏感だからあなたとは違うんだ♪」
などとマウンティング仕返すこと。そうすれば場は、地獄のマウンティング合戦と化すでしょう。
2、笑顔で相手のマウンティングを指摘する
相手のマウンティングを指摘してしまうのもいいでしょう。
「今のってマウンティングだよ~」と軽い感じで。
あえて笑顔で指摘することで、あなたに心の余裕があって「私はあなたのマウンティングを冗談として受け取りましたよ」というメッセージを送りましょう。
忘れてはいけないのは、マウンティングをしてくる相手も特に悪気がない・無意識である場合も多いということです。
あなたがマウンティング仕返せば、それが当たり前の関係になってしまいます。あなたが相手にしないことが、相手とマウンティングをしない関係を築く第一歩なのです。
あなた自身もマウンティング女子にならないようにしよう
マウンティングをしてくる人に対して、先ほどのような働きかけをするのはあなたが「この人とはぜひよい関係でいたいなぁ」と思えればこそです。
あなたと相手がそもそもそんなに親しくないとか、以前は親しかったけれども、これからあなたがそんなに仲良くしたくないとかいうことであれば、相手と距離を置いてしまって構わないでしょう。
また、あなた自身も自分がマウンティングをしていないかどうか、自分に対して厳しくなる必要があります。相手のマウンティングに対してやり返したり、相手のマウンティングには厳しいのに自分に甘かったら結局マウンティングはなくなりません。
だから、仲良しの友人同士で
「マウンティングしないように注意しようね、もししちゃったらお互いに指摘し合って直していこうね」
などと取り決めておくのがよいでしょう。
そもそもそのようなことができる友達だけと付き合っていけば、自然とマウンティングすることから離れられない女性とは距離を置けるようになりますよ。
自分自身もマウンティング女子にならないように注意し、女友達と仲良く付き合っていきたいものですね。