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性病(性感染症)とセーファーセックスの知識を持とう!


性病(性感染症)とセーファーセックスの知識

「性病って聞いたことはあるけど、自分には関係ないもののような気がしてる」

「性病にかかっても別に大して困らないでしょ? そのうち自然に治るだろうし」

あなたはそんな風に思っていませんか?

でもそれじゃああまりに知識不足かも。医療は日々進歩していますが、性病が私たちの今の身体に加えて「未来の身体」までも蝕んでしまう恐ろしいものだということは変わりません。

健康を脅かさないためには、性病を正しく理解し、安全なセックスをしなくてはなりませんよね。

今回の記事で代表的な性病の症状を学び、安全なセックス(セーファーセックス)についてもしっかり知っておきましょう。

はじめに――将来のあなたの健康を脅かし、不妊までも招く性病

性病が真に恐しいのは、今のあなただけではなく、「未来のあなた」をも奪ってしまう可能性があるからです。

たとえば、性病の中には不妊症状を引き起こすものがあります。

今あなたが将来子供を産むことは考えていなかったとしても、先のことはわかりません。

あなたの価値観が変わるような出来事が起こり、

「やっぱり子供を生みたい!」

そう思う可能性も0ではないですよね。

あるいは今すでに「いつかはママになりたいな♪」と希望を持っているならなおさらです。

未来のあなたの選択肢を増やしておくためにも、今のうちから性病予防をしておかなくてはいけないのです。

もちろん、性病の多くは「今のあなた」の健康を脅かすものですから(HIVなどはその最たるものです)、必ず安全なセックスを心がける必要があります。

身近に潜む性病リスト

では、具体的に性病にはどのようなものがあるのでしょうか。

その症状とともに見ていきましょう。

エイズ(HIV)

免疫不全(免疫力の低下)を引き起こし、数々の病気にかかりやすくなる。

悪性リンパ腫の原因にもなる。近年は治療法が進んでいるため、以前よりは延命しやすくなっている。

クラミジア

男性は排尿痛があるが、女性は自覚症状が薄い。

不妊及び流産・死産の原因となる。

梅毒

皮膚にしこり・ただれ、リンパ腫の腫れののちに全身倦怠感。

放置すると脳や心臓が侵される。近年患者数が増加の傾向。

淋病

おりもの増加や不正出血。

自覚症状は薄いが不妊の原因になる。

トリコモナス

おりものの増加、性器のかゆみ。再発しやすい。

ケジラミ

陰部などに虫や卵がつき、激しいかゆみを引き起こす。

尖圭コンジローマ

性器・肛門周辺に腫瘍。

疥癬(かいせん)

ヒゼンダニによる赤いぶつぶつが皮膚にでき、かゆみを引き起こす。

肝炎

発熱と全身倦怠感ののちに慢性化し、肝硬変に及ぶことがある。

赤痢(せきり)アメーバ症

下痢、腹痛、血便の症状。近年患者数が増加の傾向。


……どうでしょうか、とても怖いですよね。

これらの病気から身を守るため、ぜひ「セーファーセックス」の知識を深めましょう。

「セーファーセックス」とは?――あなたの身体を守るための安全なセックスの方法

性病を防ぐためには、より安全なセックスをしなくてはいけないということは何度も述べていますが、この「より安全なセックス」を「セーファーセックス」と呼んでいます。

もしも完全に性病を防ごうと思えば、「セックスをしない!」と決めてしまえばいいですよね。しかし、恋人がいる状況ではそれが難しい場合のほうが多いでしょう。

そこで「100%安全とは言えないかもしれないが、それにより近いくらいに安全なセックス=セーファーセックス」が求められるというわけです。

具体的なセーファーセックスの中身は、以下のようなものになります。

前提としてセーファーセックスは、「お互いの体液(精液・血液など)が相手の体内に入らないセックス」だという風に思ってください。

  • 男性と女性でのセックスでは必ずコンドームをつけ、同性同士でも性器を直接くっつけない。またコンドームの再利用は行わない。

  • オーラルセックス(口、舌による性器の愛撫)を行わない、あるいはコンドームや食品用ラップごしに行う。

  • 指に傷口のある場合、相手の性器・肛門周辺を触らない。また、相手に傷口のある場合は触らせない。

  • セックスの相手を信用のおける最小限の人にする。恋人がいるときはその人だけをセックスの相手とし、複数人での行為なども避ける。

  • 恋人ができたらお互いに性病検査を行い、お互いが病気ではないことを確認してから性的な関係をむすぶ。

性病・セックスにまつわる疑問や不安アレコレ

最後に性病にまつわる疑問や不安について、いくつかお答えしておきましょう。

「セックス以外でも性病は感染するの?」

実は可能性は低いのですがセックス以外でも性病に感染することがあります。

「膣トリコモナス」「尖圭コンジローマ」「ケジラミ」がそれで、温泉や銭湯やプールが感染経路になり得るのです。

もしもあなたが恋人以外とのセックスに身に覚えがないのに、これらの感染経路によって病気にかかってしまったら、恋人によく事情を説明しましょう。

また逆の立場の場合は「浮気したでしょ!」と頭ごなしに責めるのではなく、まずは相手の話をよく聞いてあげましょう。

「自分はLGBTのレズビアンだから関係ないよね?」

あなたがもしもLGBTでレズビアンの場合でも、性病は無関係ではありません。

HIVのリスクは低いでしょうが、他の性病のリスクはあるのでセーファーセックスを心がけてください。

「もしかして自分は性病かも?」

もしも自分が性病かもしれないと思ったら、しっかり検査を受けましょう。

婦人科でも検査を受けることができますので、がん検診のついでに診てもらうのもいいですね(参考「怖くない!女性の体の不調を感じたら、気軽に婦人科受診のススメ」)。

「どうしても行けない……」ということなら、郵送での検査キットもあります。医師の診断とは違いますが、気軽に受けられるという点で優れています。

またHIVについては、全国の保健所で匿名での検査が受けられますよ。

「性病にかかってた! 私ってなんてダメな奴……」

性病にかかってしまったことで「なんて自分はダメな奴なんだ」と落ち込んでしまう人もいます。

しかしあなたが思っている以上に性病は身近な存在で、日本人の10人に1人はかかっているといわれています。

ですから落ち込んでいる暇があったらすぐに治療に専念し、次回からは予防を徹底しましょう。

特に性病の一つである梅毒は、完治しても抗体ができにくい病気として有名で、その危険性をわかっておかないと何度でもかかってしまいます。

「恋人が私に隠れて風俗に行ってた! どうしたらいい?」

風俗と言えば、性病が蔓延している場所。

もしもあなたの恋人が風俗に行ってた場合、性病感染のリスクは跳ね上がります! これではいくらあなたのほうでセーファーセックスを心がけていたとしても水の泡。

早速性病にかかっていないか、恋人ともども病院に行ってください。また、あなたに病気を移してしまうリスクがあることを知りながら(あるいはそれに気が付かず)、あなたとも性的な関係を結んでいたその恋人は危険人物です(参考「浮気心について知る!風俗に行く男性をどう考えたらいい?」)!

ぜひ今回の件を振り返り、2人の関係について考え直してくださいね。


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水嶋英美里

水嶋英美里

ライター。文学系の大学院を修了しており、国語科の教員免許持ち。コラムは根拠のないテクニック紹介にならないよう、「なぜこうすれば結果が得られるのか」といった部分まで踏み込んで書くことが得意。猫と文学とカモミールティーを愛する。