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気分屋の人の特徴と、上手に接するベストな方法


気分屋の人の特徴と、上手に接するベストな方法

楽しいことがあると上機嫌、嫌なことがあると途端にムスッとする……。

さっきまで言っていたことと、今言っていることがまるで違う……まるで「気分」だけで動いているみたい!

こんな人たちを「気分屋」と言いますよね。

気分屋の人は周囲に悪影響を与えることも多いため、上手に接していくのにはコツが必要です。

そこで今回は気分屋の人の特徴をご紹介しつつ、どうしても気分屋の人と接しなくてはいけないときの、ベストな接し方についてお教えします。

最後には「もしかして私って気分屋?」なんて悩んでいる人のために、自制心についても説明していますので、そんな方もどうぞ参考にしてください。

はじめに――「感情」と「気分」は違うもの

気分屋の人について考える前に、「感情」と「気分」の違いについてご説明しておきましょう。

2つは同じもののようにとらえてしまいがちですし、いずれも喜怒哀楽を示す気持ちであることに変わりはないのですが、実は心理学では別物として考えることがあります。

感情・・・いっときの喜怒哀楽
気分・・・全体的にもやっと継続する喜怒哀楽

たとえばあなたが誰かとケンカをしてその時に「怒り」を覚えたのなら、それは「感情」です。

対して、そのケンカが理由で(あるいは理由がないのに)ずっともやもやとして「なんだか最近イライラするぅ!」と感じているなら「気分」ということになりますね。

いずれの場合も「怒り」という気持ちではありますが、後者のほうがその人全体を包み込んでいるイメージです。だから気分は英語では「mood(ムード)」。

日本語でも「ムードが良いね!」などと使うように、何がとは言えないし、「感情」というよりははっきりしていない、全体的にふわっと包み込むような気持ちのことを指すのです。

その気持ちを感じている本人も「なんかムカつく」「なんか嫌」くらいにしか説明できないことがある分、やっかいなときもあるんです。

気分屋の特徴――ムードに取り込まれやすく、周囲にも悪影響を与える人のこと

「感情」と「気分」の違い、お分かりになりましたね。

気分屋の人というのは、ムードに取り込まれやすく、それに素直に従ってしまう人だと言えます。

自分の感じた「気分」にすぐに反応してしまうから、態度や行動にムラが出てくるというわけですね。これは本人だけではなく、周囲にも悪影響を及ぼします。

これについて例を挙げて見てみましょう。

例1、気分屋ではないAさん
Aさん「(昨日は上司に褒められたし、今日は早起きできたし気分がいいぞ!)おはようございます!」
Cさん「Aさん、おはよう」
~別の日~
Cさん「Aさん、おはよう」
Aさん「(今日は天気も悪いし、朝から家族とケンカしたから気分悪いわ~。でもまぁ切り替えなきゃね!)Cさん、おはようございます!」

例2、気分屋のBさん
Bさん「(昨日は上司に褒められたし、今日は早起きできたし気分がいいぞ!)おはようございます! 今日も頑張ります」
Cさん「Bさん、おはよう。ニコニコしていい感じだね!」
~別の日~
Cさん「Bさん、おはよう」
Bさん「……(今日は天気も悪いし、朝から家族とケンカしたから気分悪いわ)」
Cさん「(え~? なんで挨拶無視なの? 嫌な感じだなぁ)」

例1のAさんの場合、嫌な気持ちになる出来事があってもそのムードに取り込まれず、気持ちを切り替えようとしています。当然、同僚Cさんに対してもごく普通に挨拶することができていますよね。

しかし例2のBさんの場合、嫌な気持ちになる出来事というムードに取り込まれ、それに従ってCさんに対してもそっけない態度になってしまっています。

当たり前ですが、「天気が悪い」「家族とケンカした」という出来事は、Cさんとはまったく無関係のこと。

それなのに、Bさんがムードに取り込まれたことで、Cさんまでも嫌な気持ちにさせてしまいました。

これは行き過ぎると八つ当たりという最悪の形になります。

例3、気分屋のBさんの八つ当たり
Cさん「Bさん、おはよう」
Bさん「(今日は天気も悪いし、朝から家族とケンカしたから気分悪いわ)うるさい! 今気分最悪なんで話しかけないでくださいよ!」
Cさん「(ひょえ~! もうこの人には自分から挨拶しないようにしよう……)」

生きている以上、嫌な気持ちになることは誰でもあります。

しかし、それをスパッと切り替えるか、ずっと引きずるのか、引きずった上で他人に気を遣わせるのかというのは自分で選べます。

気分屋の人というのは「自分の気持ちを引きずった上で他人に気を遣わせる」というのを、自分でも知らずしらずに選んでしまっている、ということなのです。

気分屋の人の可愛らしい一面があった!?気分屋の人にはムードメーカーが多い

ただし、気分屋の人にも可愛らしい一面があります。

それは嬉しい出来事から発生するムードにも、素直であるということです。

先程あげた例2のBさんからもわかる通り、「昨日は上司に褒められたし、今日は早起きできたし気分がいいぞ!」というときには上機嫌でCさんと接することができています。

本人が心の底から「楽しい!」と思っている場面では、ずっとニコニコしているでしょうし、ノリよくみんなを楽しませることさえしてくれるでしょう。

だから気分屋の人の中には「ムードメーカー」「お調子者」の人が多いのです。

また、自分の気持ちに素直であるということは、嘘がつけない人ということでもありますから、たとえば浮気などしてもすぐにパートナーにバレてしまうでしょうね。

どうしても気分屋の人と接しなくてはいけないときのベストな方法とは?

可愛い一面もある気分屋の人ですが、恋人や配偶者など好きで付き合っている人を除いては「コロコロ気分が変わるたびに、意見や態度も変わるから疲れる!」ので嫌われてしまいがちです。

ではたとえば仕事の付き合いなどで、どうしても気分屋の人と接しなくてはいけない時、どのようなことを心がけたらいいのでしょうか?

1、機嫌が悪いときは放置しておく

気分屋の人がムードに取り込まれていてどうやら機嫌が悪そうなときは、基本的に放置しておきましょう。

あなたが悪いわけではないのに相手に触れることで噛みつかれてはたまりませんから、気配を察したらすぐに離れましょう。

2、気分の変わるスイッチを観察&理解しておく

気分屋の人の気分のスイッチがどこで切り替わるのか観察して、理解しておきましょう。

たとえば「外回りから帰った時はいつも不機嫌」「空腹の昼前は不機嫌」「出身大学の話をすると不機嫌」といったことがわかれば、その時はなるべく離れておくようにできますよね。

3、言っていること・やっていることがコロコロ変わってもそのことを指摘して直そうとしてはいけない。

相手が仕事の上司などの場合、指示がコロコロ変われば困ることが多く出てきます。

しかし、そのことを指摘してもおそらく本人は理解できませんので無意味です。そこで次に説明する4の対処法を取りましょう。

4、指示や約束などは言質を取っておく

気分屋の人と仕事をする上では、後で証拠となるような発言を取っておく(言質を取る)のが有力な武器となります。

  • 「課長のおっしゃる通り、○○のやり方でやっておきますね」と社内メールを送る
  • 予め了承を得た上で、やりとりをボイスレコーダーに録音しておく
  • 資料・書類を提出するときなどは複数の目がある中で行う

これにより、「私はそんなことは言ってない!」「指示していない!」という言い分を封じます。場合によっては、上司よりさらに上役に相談する時の材料にもなります。

また、これらはビジネスではなく恋愛を始めとしたその他の人間関係の場面でも、もちろん使えます(ただし、気分屋の人を恋愛のパートナーとしてオススメはしません)。

5、気分屋の人の機嫌を取ろうとしてはいけない

ちょっと意外かもしれませんが、気分屋の人の機嫌は取ってはいけません。

気分屋の人が何かにイライラしている時に

「ほら、機嫌を直して? あなたの努力はみんなわかってるよ!」

と優しくしてしまうと、気分屋の人は無意識に「機嫌が悪いままでも周囲は気を遣ってくれる」「むしろ優しくしてくれる」と思い、それが癖になってしまうからです。

この状態が続くと機嫌を取る側はストレスが溜り続けるのに、気分屋である当人はどんどんつけあがってしまいます。

気分屋の人の機嫌が悪い時には1で説明したとおり放置するだけで、気を遣う必要はありません。

最後に――気分屋かそうではないかは「自制心の強さ」で決まる!

最後に、「もしかして私って気分屋?」と思っている人に向けてアドバイスをしておきましょう。

気分屋の人が気分屋になってしまうのは、自制心が足りないからです。

世の中には自制心が足りない人、自制心が強すぎる人、自制心をコントロールできる人の三種類がいます。

  • 自制心が足りない人→気分屋で周囲に気を遣わせる
  • 自制心が強すぎる人→気持ちを表に出せず、どう思っているのかわかりづらいことも
  • 自制心をコントロールできる人→ネガティブな気持ちを封じ、ポジティブな気持ちだけ表に出せる

これについても具体例で見ていきましょう。

例1、自制心が足りない気分屋彼女
彼女「あのケーキ美味しかったね! すごく良いお店だったぁ♪」
彼氏「そうだね、喜んでくれてよかった。でも食べ過ぎると太っちゃうから気をつけないとね♪」
彼女「ナニソレ、私がデブってこと? ムカつくんですけど……」
彼氏「そういう意味じゃないよ! ごめん! ほら次は花の咲いてる公園に行こう?」
彼女「(ムスッ)」
彼氏「(さっきまで楽しそうだったのに難しい子だ……)」

例2、自制心が強すぎる彼女
彼女「ケーキごちそうさま」
彼氏「いえいえ」
彼女「次どこいくの?」
彼氏「近くに大きな公園があって、花畑もあるらしいから行ってみようよ」
彼女「へぇ、わかった」
彼氏「(あれ? ケーキも公園も喜んでくれているのかわかんないなぁ)」
彼女「(本当はケーキも公園も嬉しいけど、どう気持ちを表現していいものか……。私のリアクションで相手が変な雰囲気になったら嫌だから何も言えない)」

例3、自制心をコントロールできる彼女
彼女「ケーキすごく美味しかった! こんないいお店連れてきてくれてありがとう!」
彼氏「そうだね、喜んでくれてよかった。でも食べ過ぎると太っちゃうから気をつけないとね♪」
彼女「あはは~本当だね! 美味しいとついつい食べちゃうもんね! 次はどこ行く?」
彼氏「近くに大きな公園があって、花畑もあるらしいから行ってみようよ」
彼女「本当! 私お花大好き! 行こう行こう!」
彼氏「(すごく喜んでくれる子で嬉しいなぁ)」

この中で、彼氏との今後の関係が最もうまくいくのは、間違いなく例3の彼女でしょう。

もしかしたら、例3の彼女も「食べ過ぎると太っちゃうから気をつけないとね」という彼氏の言葉にちょっと引っかかったかもしれません。

しかしそれを表には出さす、「嬉しい!」「楽しい!」「美味しい!」「大好き!」というポジティブな気持ちだけを全面に出していますよね。

このようなことをするためには、自分の気持ちと、相手との関係を客観的に見る目が必要です。

もしもあなたが気分屋だったとしたら、自分のポジティブな気持ちだけに注目して、それを相手に伝えるように努力し、自制心を育んでいきましょう。


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水嶋英美里

水嶋英美里

ライター。文学系の大学院を修了しており、国語科の教員免許持ち。コラムは根拠のないテクニック紹介にならないよう、「なぜこうすれば結果が得られるのか」といった部分まで踏み込んで書くことが得意。猫と文学とカモミールティーを愛する。