「気が利く人」になろう!その特徴4つと発想を学ぶ

気が利く人の特徴-01

「あの人って気が利くね!」

なんて学校や職場で評価されている人いますよね。

気が利く人は全体を見て雰囲気を良くしてくれる上、チームでの仕事を進めやすくする調整役ともなってくれるので何かと重宝され、評価されます。

では、具体的に「気が利く」の内容とはどんなものでしょうか?

今回は気が利く人の特徴をご紹介した上で、彼らがその奥に持っている大事な発想について学びましょう。

気が利く人の特徴4つ

1、その場の空気が読める

気が利く人の特徴として真っ先に挙げられるのが、「その場の空気が読めること」。

たとえば、飲み会で無礼講(宴会などの場で上司部下、先輩後輩といった上下関係を抜きにすること)の時に

「今日はどこまで気を抜いていいのかな」

ということを、雰囲気を見て判断できます。

これができないと

「無礼講って言ってるのに、遠慮しすぎ!」

「無礼講だからって、目上の人に失礼すぎ!」

といったトラブルに発展します。

空気の読める気が利く人は、自分がどうしたいかではなく、周囲をよく観察して自分がどう行動するか判断しています。

また、全体の雰囲気を見ているので、「飲み会なのにあの人だけ一人ぼっちで飲んでいる!」などと気がついたら、さりげなくその人に話題を振って輪に入れることも忘れません。もちろん、相手が迷惑がっていたら引くということもできます。

2、言われなくてもできる・準備がいい

何も言われていないけど先回りして準備が出きていると「気が利く人」だと評価してもらえます。

これは連想ゲームのようなものであり、

「あれが必要ってことは、これも必要だよね?」

「あれをやったってことは、当然次はこうだよね?」

という発想を持てるかどうかです。

とは言うものの、難しいことではなく、練習次第で誰でもできるようになってきます。

たとえば、恋人との公園デート中に彼の手が汚れてしまったために手を洗うというシーン。

あなたは「ハンカチをすぐに差し出せるようにスタンバイ」して、実際すぐ渡すだけで

「気が利くね!」

という印象を彼に持たせることができるでしょう。

3、配慮があってポジティブな物言いができる

仕事やプライベートの人間関係などで、思わず文句を言いたくなる行動を取ってくる人っていますよね。

「あなたの仕事が遅いから、私にしわ寄せが来てるんですけど! いい迷惑です!」

とか

「なんで私のメッセージにいつまで経っても返信しないのよ!? これじゃあデートの予定が立てられないじゃん!」

とか。

こういう風にはっきり言ってやりたい気持ちもわかるんですが、気が利く人はもっと相手に配慮した物言いをします。

そのほうが長い目で見ればメリットが大きいとわかっているからです。

「○○さん、仕事がきつかったら事前に相談してもらえると、2人でもっと効率よくできますよ! そしたら早めに退社してお茶する余裕もできるかも♪」

とか

「○○くん、次のデートどうしようか? 返信ないところを見ると忙しいみたいだから、もし金曜日までに返信なかったら悪いけど、別の予定入れちゃうね! お仕事頑張ってください♪」

とか。

相手を責めるのではなく、「事前に相談してもらいたい」「返信なかったら別の予定を入れる」と相手に伝えて今後の方向性を示した上で、「お茶する余裕もできるかも(=明るい未来を想像させる)」「お仕事頑張ってください(=気を遣う優しい彼女)」というポジティブな一言も残しています。

こういうことができると相手も

「この人は自分の味方だ」

と思ってくれて心が打ち解けるので、どうしたら問題を解決できるか、一緒に考えることができます。ほら、メリット大きいですよね?

4、1~3の行動について「やってあげている」と思わない・見返りを求めない

1~3の行動をしていても、

「私がこれだけやってあげているのよ! 感謝しな!」

という態度を少しでも出してしまうと、一気に「気の利かない人」になってしまいます。

「これだけやっているんだから、あなたもこれだけ返しなさい」という姿勢でいると、あなたがどんなに親切なことをしても

「どうせ見返りを求めているのだろう」

「何か裏があるのでは?」

などと思われて台無しになってしまうのですね。

真に気の利く人は、自然体で1~3をやっているからこそ「気の利く人」だと評価されているとも言えるでしょう。

「気が利く人」の行動の影には「想像力」がある!

気が利く人の特徴を見ると、結局のところ行動に起こす前の「相手の心にどこまで近づけるか」という想像力が大事だということがわかります。

「上司は『無礼講』という言葉を使っているけど、本当はどこまで求めてるのかな」

「彼は手を洗っているから、当然次は手を拭くよね……ハンカチ準備しておこう」

「今よりも状況を良くしたいけど、相手に受け入れられやすくて私の印象も悪くならない言い方は何がベターだろうか」

という想像力です。

こういった場面でいつも「これがやりたい!」「こう言いたい!」という感情が上回ってしまったり、何も考えずにぼんやりしたりしては

「あの人は気が利かない人だな」

と評価されてしまいます。

もちろん、誰も最初から完ぺきになんてできません。しかし、いったん立ち止まって「相手はどうしたら喜ぶかな?」と考えるだけで、気が利く人への第一歩を踏み出すことができるでしょう。

あなたの想像力と気遣いによって相手の笑顔が増えてくると、「ああ、なんだこういうことだったのか」という手応えを感じるようになり、あとはごく自然に気が利く行動を取れるようになっていくはずです。