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切な系の俳句。片想いは永遠のテーマ


切な系の俳句。片想いは永遠のテーマ

俳句や短歌。

学校の授業などで少し習ったことはあるけれど、片想いの切なさを詠んでいるものって、実はたくさんあるんです。

昔も今も、片想いする気持ちの切なさやときめきは変わらないんですね。

現在ヒットしている曲の歌詞や、恋愛系のコミックに小説。映画にドラマ。

恋する気持ちを描くメディアは多種多様ですが、今回は、片想いしているあなたが共感できるものを、俳句に絞ってご紹介していきたいと思います。

地球が生まれてからこれまで、数々の恋があったからこそ今がある。

そんなことにも目を向けて、古き良きときめきに共感し、それを理解することで、片想いのヒントになってくれるかもしれませんよ。

片想いの切なさを、俳人が詠む

「白昼の ききょうかるかや 恋がたき」(大西泰世)

季語は「桔梗(ききょう)」と「刈萱(かるかや)(どちらも秋)。

愛する人を自分のものにするためには、七草のようにたくさんのライバルがいることは分かっています。

けれど、もう私が彼を想う気持ちは止められないのです。……と、この作者は詠んでいます。


ライバルが多ければ多いほど、彼を射止めたときの達成感や喜びは大きいものです。

それだけたくさんの異性を惹きつける、素敵な彼なのですから。ライバルがたくさんいたって、私は彼のことが好き。

好きなものは好き、と自分に言い聞かせることで、自分の勇気を引き出すような、そんな宣言をしている句のようにも思えますね。


「女体成る ひとりに惜しき 星月夜」(林ふじを)

季語は「星月夜」(秋)。

私は女だから、男性の体とは違う。

そんな当たり前のことを実感する秋。

ふと人肌恋しくなったこんな夜、あんなに美しく輝く星や月を見ながら一人で眠るのは寂しすぎます。

こんな私の気持ちが、あなたに届きますか……? という解釈のできる句です。


寂しいからと言って、隣で眠ってくれるのが誰でもいいわけではありませんよね。

「誰でもいい」。なんて決して思わないでくださいね。

片想いをしているからこそ、大好きな彼のために自分を大切にするべきなのですから。

片想いをしていると、この句のように妙に感傷的になることがよくあると思います。

何気ない道端の花に目を留めて、きれいだなと感じたり。

そんな素敵な感性をもたらしてくれるのも、片想いのパワーなんですね。


「会うことも 過失のひとつ 薄暑光」(大高翔)

季語は「薄暑光(はくしょこう)」(夏)。

たまらく逢いたくて、ようやくあなたに会えることになりました。

けれど、もしかしたらそれは、何かの拍子であなたとの間に溝を作ってしまうことになるのかもしれません。

そんなことを思うと、なんだか逢うこと自体が辛い未来を作ってしまうようで複雑な気分です。

夏の日差しの中、私はそう考えています。……こういう、片想いの複雑な想いを詠んだ句ですね。


片想いしていると、彼のことを考えて舞い上がったり、妄想して楽しくなったりする反面、ふと不安になってしまうこともありますよね。

誰かを一方的に想っていると、実に色んな感情を生みます。こうしたら好感度上がるかも? とか、さっきの会話大丈夫だったかな……などと、人を愛する幸せな気持ちと、不安な気持ちが交錯するものです。

でも、そんな複雑な感情は片想いしている時ならではの貴重なものなんです。


「兄以上 恋人未満 かき氷」(黛まどか)

お兄さんのような存在で、まだ恋人の関係になりきれないあなた。

早く私を愛してくれないと、この心もかき氷のように、そのうち溶けてなくなってしまうかもしれません。……という、ちょっとすねた感じの乙女心を詠んだ句ですね。


長く片想いを続けていると、こんなふうに「こんなに想ってるのに、どうして気付いてくれないのかな」と、彼に対して小さな不満を抱いてしまう瞬間もあると思います。

でも、それは彼のことをとても深く想っているからこそ。

そんな不満を持ってしまっても、かんしゃくを起こさずに再び片想いの気持ちを持ち続けることができれば、あなたの片想いはホンモノと言えるでしょう。

片想いには根気が必要なのかもしれませんね。


「恋猫の 恋する猫で 押し通す」(永田耕衣)

季語は「恋猫」=「発情した猫」(春)。

春頃、恋をして一日中鳴き続ける猫。ひたすらに恋に生きている。

しかし私は人間なので、ずっと恋のことを考え続けているわけにもいかない。

でも私は、まっすぐ恋だけに生きる猫に憧れの感情を持っています。

そんなふうに本能的に、ただひたすらにあなたを愛したいのです……という、猫を人間に見立て、いわゆる擬人法を用いて、愛する人への想いを綴った句です。


社会や学校、会社、様々な人間関係。

片想いのことだけに没頭して生きるのは難しいものです。

でも本当は、仕事も勉強も投げ捨てて、大好きな彼のことだけを想い続けながら生きてみたいとすら思ってしまうのが片想いです。

実際にはそうも行きませんが、そういう社会の縛りから離れてプライベートな時間になった時くらいは、彼のことで頭の中をいっぱいにして片想いに浸りたいものですね。

片想いって素晴らしいもの

片想いが実るかどうかは分からないけれど、片想いをしている間は本当に色々な感情になるものですよね。

人を好きになることというのは、精神的にも肉体的にも様々な影響をもたらします。

女性ホルモンが活発になって肌がきれいになったり、感受性が豊かになって、普段気にとめない曲やドラマにすごく感情移入して泣いてしまったり。

それは、恋をしているとき特有のことであり、それこそが片想いの素晴らしさだと思います。

時間が経っても素敵な思い出になるような、充実した片想いライフをめいっぱい楽しんでくださいね。


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MIGORO編集部

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