四本の映画から学ぶ片思いの恋愛ヒント
「片思いってなんて楽しいんだろう!」「片思いってなんて辛いんだろう……」、そういう気持ちになったこと、何度もありますよね。
だって女ですもの。
だけど、声を大にして言います!
そんな思いになるのはあなただけじゃないから安心してください。
あなたの友人や姉妹、街ですれ違う見知らぬ女性だってそういう思いを絶対にしています。
そして、それは現実の世界だけではなく、フィクションの中の女性だって一緒。
というわけで今回は、映画から片思いの恋愛ヒントを学んでいきましょう。
自分も知らない新しい自分!「麗しのサブリナ」
https://www.youtube.com/watch?v=Oq0JTqQN6T8
オードリー・ヘップバーン演じるサブリナは大富豪ララビー家のお抱え運転手、フェアチャイルドの一人娘です。
彼女はララビー家の次男であるデビッドに恋をしていましたが、父であるフェアチャイルドの勧めでサブリナは泣く泣くパリの調理学校に入学することに。
しかし、その二年後、洗練された女性となったサブリナが帰国します。
様変わりしたサブリナにデビッドは当初全く同一人物と気がつかず、夢中になっていきます。
オードリーの瑞々しい演技が魅力的なこの映画。
すごく面白いのが、パリに行く前のサブリナと後のサブリナが全く別人のように見える点です。
これはファッションの変化と同時に、彼女の表情や身のこなしが全く異なるからです。
パリに行く前のサブリナはどこかおどおどしたような、自信なさげな表情の少女です。
悲しいことに、この時のサブリナはデビッドの眼中には全くありません。
しかし、帰国後は視線を逸らさず、自信を持って背筋を伸ばした自立した、どこか小悪魔的な女性となっています。
顔もスタイルも持っているものは同じなのに、ここまで変身することができるのです。
これは何もサブリナに限ったことではなく、現実によくあることです。
嘘だと思うなら、まずは普段の服装を変えてみてください。
メイクも合わせて変えてみてください。
たとえばこんなふうに。
モノトーン多い地味な格好から、鮮やかに派手な格好に。
コンサバな格好からモードな格好に。
ボーイッシュからガーリーに。
洋装から和装に。
あるいはそれらの逆に。
すると、不思議なことに、外見の変化に合わせて内面も変化するのです。
片思いのあの人に好かれる内面を思いつくことができないなら、まずは外面から整えてみましょう。
自分も知らない新しい自分に出会い、いつしかそれがあなた自身へと変化していくかも。
いい人すぎるとアダとなる!「小悪魔はなぜモテる?!」
https://www.youtube.com/watch?v=ItdcK15we7U
「小悪魔はなぜモテる?!」の主人公、エマ・ストーン演じるオリーヴは非モテの女子高校生。同級生のトッドが気になっています。
ある日、オリーヴは親友とその家族とのキャンプの誘いを断るために、架空の恋人とデートするから行けないと嘘をつきます。
ここからいつの間にか「私はもうエッチの経験済み」という嘘まで発展してしまいます。
そしてどんどんな不名誉なヤリマンというレッテルを貼られてしまうオリーヴ。
それに目をつけたのが、同級生のいじめられっ子ブランドン。
「ゲイという事実を隠したいから、僕とセックスしたことにしてくれ!」
これを皮切りにお人好しのオリーヴは、男として箔を付けたいと考える同級生たちの「偽装セックス」の依頼を次々に引き受けますが……。
この映画で描かれているのは、オリーヴの信じられないくらいの善人っぷりです。
オリーヴがついた最初の嘘は、キャンプに欠席したいがための言い訳です。
つまりは自分のための嘘。
それがどんどん「人のための嘘」へと発展してしまい、取り返しがつかなくなっていくのです。
あなたもそういうことってありませんか?
人のために泥をかぶることは確かにその時限りではいいのかも知れません。
しかし、片思いの相手を含めた周囲の人間に対しての誤解を生むという可能性だってあるのです。
だから、必ずしも自分が損をする必要はないのです。
誰かにとってのいい人になることはもちろん悪くはありませんが、それで自分が追い詰められるのなら本末転倒です。
この映画の中ではオリーヴの嘘を見抜き、彼女を助けようとする人が出てきますが、現実は必ずしもそう甘くはないでしょう。
しかし、自分のことをよく知って信頼してくれる人間を作るというのは重要な事です。
そうなってくれそうな人を見つけたなら、あなたからもその人を信頼するという態度を示しましょう。
それが向こうからの信頼を得ることにつながります。
片思いの相手とそういう関係になることが理想ですが、そうでない場合もきっと片思いの手助けとなってくれると思います。
「好き」の気持ちに振り回されすぎないで!「婚前特急」
https://www.youtube.com/watch?v=agANQmBz3Qs
ヒロインは、恋愛を自由に楽しむOLの池下チエ。
「限られた時間を有効利用し、いろんな体験を楽しむこと」をポリシーとする彼女は、なんと5人の男性と同時に付き合っています。
年下の大学生である野村健二、既婚者で太っ腹の三宅正良、あけすけで自由な出口道雄、バツイチで包容力のある西尾みのる、そして欠点だらけだが気楽に付き合える田無タクミ。
それぞれの男性との交際を楽しむチエでしたが、親友のトシコの結婚をきっかけに、彼らとの関係を考え直しはじめます。
そう、チエが考えたのは、「5人を査定すること」。
それぞれの男性のメリット・デメリットを並べ、査定の低い男性から関係を切ろうと考えます。
まずはデメリットだらけの田無タクミとの関係を精算するため、彼の元へ行って「別れて欲しい」と伝えるチエでしたが、田無の返答は驚くべきものでした。
「俺たちって別に付き合ってないじゃん。付き合ってないんだから、別れる必要もない。このまま肉体関係だけ続けていけばいい」
田無の言葉に動揺するチエ。
そこからどんどん歯車がおかしくなっていって――。
ヒロインがなんと五股をかけているという、とんでもない設定が面白いこの映画。
「五股をかける女性なんて、一体どんな小悪魔なのか!?」
と思いきや、吉高由里子演じるヒロインのチエは実に自然体で、全く嫌味がないんです。
彼女の「限られた時間を有効利用し、いろんな体験を楽しむこと」というポリシーは、道徳的には問題かもしれませんが、たしかに理にかなっていますからね。
しかし注目したいのは、田無の一言によって、それまでの恋愛の力関係が一気に逆転するところです。
田無を振るつもりだったチエは、いつの間にか田無に振られたかのようになってしまうんです。
そして、彼女は自分が真に好きな人は誰なのかというテーマにぶつかっていくんですね。
チエは最初、「メリット」「デメリット」という非常にわかりやすい形で、それぞれの男性のことをとらえています。
しかし、田無の一言から狂いだす彼女の気持ちや行動は、男性の持つ「メリット」や「デメリット」によって動かされているものではないんですね。
「限られた時間を有効利用し、いろんな体験を楽しむこと」という論理的なポリシーを持っていたはずの彼女が、論理では説明のつかないところへと行ってしまう面白さと大変さ。
そう、「好きという気持ち」は、メリットやデメリットといったものでは動かしがたいものなんです。
チエが自分の「好きという気持ち」によって振り回される姿は、コメディタッチ。
でも、もしこれが自分だったら……とても怖くもあります。
片思いのあの人への「好きという気持ち」に、あなた自身も振り回されないように気をつけてくださいね。
たまには最初のチエのように、「メリット」や「デメリット」で男性を見る目も必要かも。
でもくれぐれも五股なんてしないでくださいね!
夢や目標中心の生活はあなたを輝かせる。「キューティ・ブロンド」
ヒロインのエル・ウッズは、ブロンドの髪におしゃれなブランドファッションで身を固めた女子大生。
卒業を間近に控えた彼女はある日、恋人のワーナーから振られてしまいます。
その理由は、「君のようなブロンドの女は僕の目指す議員の妻にはふさわしくない」というものでした。
エルは一念発起して、ワーナーが通い始めるというハーバード大学のロー・スクールへの入学を目指し猛勉強。
元から優秀だった彼女は見事試験をパスしてロー・スクールに通い始めますが、ワーナーには既に婚約者がいました。
エルはワーナーを振り向かせることできず、おまけに浮いたファッションは学内の批判の的になります。
しかし、エルはこれをバネにして、優秀な弁護士になるために勉強に打ち込んでいくのです。
そして本格的に弁護士になるために、実習生として実際の裁判で学ぶことになり――。
冒頭の段階で、キュートなヒロインのエルが、恋人のワーナーからひどい理由で振られるのを見ることになります。
そこで観ている側としては「こんな男、もういいじゃん!」と叫びたくなるのですが、エルは健気にワーナーを追いかけるのです。
だって、エルはワーナーへの片思いの気持ちをおさえられないのですからね。
強くワーナーを想っているエルには、彼の酷さがわからないんです。
弁護士の勉強に打ち込むにつれて、元から魅力的だったエルは、よりいっそう、輝きを増していきます。
彼女とワーナーがどうなるかという点については、映画をご覧いただくとして、この映画が教えてくれるのは「夢に向かって必死になる姿は魅力的」ということです。
そう、それがたとえ、ときに恋愛を二の次にしてしまうような夢であったとしても、です。
やりたいことを押し殺して生きている女性よりも、やりたいことを実現していく女性のほうが男性にとっても魅力的なのです。
「彼のためにロー・スクールに入った」のではなく「自分のためにロー・スクールに入った」と言い切れる女性のほうが素敵なんですね。
片思いをしてしまうと、ついついその相手のことばかり考えて恋愛中心の生活になってしまうことがあります。
でも、矛盾しているみたいですが、自分の夢や目標中心の生活を送っているほうが、いい恋愛ができることもあるものです。
それは、夢中心の生活があなたを魅力的に輝かせてくれるからです。
今、あなたは自分のやりたいことをやれているでしょうか?
最後に
恋愛のヒントになりそうなものをチョイスしましたが、いかがでしたか。
有名な映画なので、ご覧になった方も多いかもしれませんね。
今日取り上げたような側面だけではなく、映画として面白いので、「まだ観てない!」という人は一度ご覧になることをオススメします。
恋愛に関するヒントは、実はどこにでも潜んでいるものです。
あなたのお気に入りの映画にも、はっとするようなヒントがあるかもしれませんよ。

水嶋英美里

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