知ってた?オーガニックコスメとシリコンのウソ・ホント

オーガニックコスメとシリコンのウソ・ホント-01

ナチュラルな暮らし、シンプルな暮らし、ロハスな生活・・・。

そんな言葉がよく聞かれるようになってからかなり経ちましたね。

その流れで「オーガニックコスメ」という言葉もよく耳にするようになったかと思います。

なんとなく肌にいいイメージはありますが、どういうものか説明できますか?

「オーガニックコスメで肌がきれいになった!」

「オーガニックコスメだから安心」

「化学的な物質は信用出来ない」

でも、本当にそうでしょうか。

今回は知っておきたいオーガニックコスメの基礎知識と、悪者にされがちな化学物質であるシリコンについても調べてみました。

そもそも「オーガニック」の意味とは

「オーガニック」は有機栽培という意味です。

有機栽培というとなんだかとても自然派のようですが、「無農薬」とは違います。

国や認定団体の定めた基準内であれば農薬を使ってもOKなのが有機栽培です。

オーガニック表示の基準はない!?ドクターズコスメとはどう違うの?

日本も含めて、世界にはいくつかのオーガニック認定団体と呼ばれる組織があります。

しかし、実はその認定団体が定めるオーガニックの基準はまちまちなんですよ。

統一した基準は未だありません。

さらに、ここで衝撃の事実が!

もしも化粧品メーカーが「うちの商品にオーガニックコスメと表示したい」と思ったとしても、特に認定団体から認められなきゃいけないということはありません。

そのため、少しでも成分にそれらしいものがあれば勝手にオーガニックコスメを名乗ってもいいのです。

ところで、オーガニックコスメと「ドクターズコスメ」をごっちゃにしている人がいますが、二つはまったくの別物。

ドクターズコスメは医師が開発やチェックに携わったコスメであるというだけで、こちらにも明確な基準はありません。

もちろん、オーガニックコスメ且つ、ドクターズコスメである化粧品は存在します。

ですが、オーガニックコスメ=ドクターズコスメでは決してありませんので、お間違いの無いようにしてください。

肌が弱い人にはオーガニックコスメがおすすめ?いえいえ・・・

「肌が弱いからオーガニックコスメを選ぶ」という人もいるかもしれません。

しかし実は、いくら天然のものだからといって肌に優しいとは言い切れないのです。

天然の植物でも肌の刺激となるものは存在します。

たとえば、植物のうるし。うるしは漆器を作る際にはかかせない原料ですが、肌につくとたちまちかぶれてしまうのは皆さんもご存じの通りです。

つまり、天然のもの=肌に優しい、人工的な化合物=肌に悪い、とは限らないわけなんです。次に詳しく説明します。

ノンシリコンシャンプーのウソ

近年悪者にされがちな「シリコン」。

「シリコン」入りのシャンプーは頭皮の毛穴につまるって話、よく聞きますよね。

響きからして科学的で、肌や頭皮に悪そうな感じがしますが、本当にそうなのでしょうか?

実はこれも間違いです。

シリコンが髪の毛や頭皮に悪影響を及ぼすという研究結果は、今までにないそうです。

むしろシャンプーに含まれるシリコンは、すすぎによってすべて流れ、髪の毛のキューティクルを保護してくれるという研究結果ならあります。

それに、現在市販されているノンシリコンシャンプーは、シャンプーこそノンシリコンなものの、セット売りのコンディショナーやトリートメントはシリコンが含まれていることがほとんどです。

それはメーカー側が、シリコンのキューティクル保護の効果をちゃんとわかってるからに他ならないです。

お持ちの方はぜひチェックしてみてくださいね!

「でも私の場合は確かにオーガニックコスメやシリコンシャンプーで肌も髪もよくなった!」そうおっしゃる方もいるでしょう。

それはおそらく、あなたの肌や髪がその化粧品にばっちりあっていたということです。

肌や髪の状態は本当に人それぞれですから、化粧品も合う合わないが大きいです。

そんな中でぴったりの化粧品がみつけられたあなたは本当にラッキー! ぜひその化粧品を手放さないようにしてくださいね。

逆に、「シリコンシャンプーで髪ががさがさになっちゃった・・・」という方もいると思います。

そんなときは無理せず、シリコン入りのものに戻すという選択もあることを思い出してくださいね。

オーガニックコスメの思い込みのプラシーボ効果!?

「プラシーボ効果」と呼ばれるものがあります。

これはもともと「偽薬効果」とも呼ばれます。

なんの効き目もない偽薬(砂糖とかですね)を薬と偽って患者に服用してもらいます。

そして薬と信じ込んでいる患者の身体に、症状がの改善が見られることを言います。

要するに、思い込みの力によって症状が良くなるということ!

このような効果は化粧品でも見られます。

「高価な化粧品を使っているから綺麗な肌になるはず」という思い込みの力は、時に本当に美しい肌へと導きます。

そういった意味ではオーガニックコスメを使って、「私は今、自然派のいい化粧品でお手入れしている。きっと効果はあるはず」と思い込めば、プラシーボ効果が望めると考えられます。

特にオーガニックコスメと謳っている商品は、容器からして素朴でいかにも肌に優しそうなものが多いので、その効果はさらに大きくなると思われます。

最後に

今回はオーガニックコスメとシリコンシャンプーのウソ・ホントをご紹介しましたが、いかがでしたか。

天然成分だからと飛びついたり、科学的な物質を毛嫌いするのではなく、なるべく広い視野を持って自分にあった化粧品を選んでいけたらいいですね。