「彼のこと、あまり知らないけど、きっと素敵な人にちがいない!」
「きっと彼はこう思っているはず……」
恋愛の場面では、片思いの相手がどう思っているかなど、あれこれと考えてしまいがち。
でももし、あなたが片思いの彼のことを本当はまだよく知らないのに、心のなかでばかり恋焦がれている状況ならちょっとアブナイかも!?
今回は片思いの幻想ばかりが先走る、「幻想片思い」に警鐘を鳴らします。
片思いの彼に「きっと彼は○○な人に違いない」なんて幻想を抱いていませんか?
片思い中に、
「好きな人とデートに行くことになったら……」
「好きな人とつき合うことになったら……」
などと想像しちゃうことありますよね。それを「妄想」なんて言う人もいるけれど、本記事で言う「幻想」はそういう楽しくて害のない妄想とは全く違います。
たとえば、片思いの彼のことをあまり知らないのに、
「きっと彼は○○な人に違いない」
「きっと彼はこんなことを考え、あんなことを感じているに違いない」
「きっと彼も私のことが好きに違いない」
「わたしがこうすれば、かれもこう感じて、好きになってくれるに違いない」
こんな風な、
「きっと~~に違いない」
というあなたの理想形を、勝手に相手に押しつけていることを「幻想」と呼びます。
これらの幻想は、はっきり言いまして害のあるもの。
なぜなら、相手が実際にどうかということを全く見ずに(あるいは大きくねじまけて)、片思いの彼のことを判断しているからです。それは現実に存在している彼自身を、まったく見ていない行為なのです。
女性は男性よりも過去を美化することが上手だ、と言う人がいます(まぁ筆者はそれは男性も同じだと思ってるけど)。
確かに好きな人に対しては、自分も相手に好きになってもらいたいといった気持ちから、相手の行動を深読みしてしまいがち。
そしてその思い出を大事に大事に、胸の奥にしまって、あまーいコーティングをしてしまうのです。そしてそのコーティング自体が、幻想だということもある、ってこと。
あなたが片思いの彼を勝手に美化してしまえばしまうほど、現実の相手に直に接した時に、がっかりもしやすくなるのです。
SNSきっかけなど、インターネットでの出会いは幻想恋愛に陥りやすい!
特に気をつけたいのが、SNSなどがきっかけで出会った男性です。
その男性と実際に会ってデートなど繰り返し、どんな人か知ってから恋愛関係になるというのであれば問題ありません。
が! まだ実際に会ってもいない状況で
「彼はきっとアイコン通りのイケメンに違いない」
「彼の一番の理解者はきっと私に違いない」
「彼はきっととても優しい人に違いない」
などと思っているなら、いただけません。
正直言って、目の前にいない人と恋に落ちることなんて、あり得ません。
SNSなどに代表される、インターネット上での交流は、お手軽で便利です。実際の知り合い同士ではない・匿名である・いくら嘘をついてもばれない、といった安心感から、通常の友人関係よりも内面をさらけだせるというメリットがあります。
そのため、短期間でも「もうすっかり打ち解けた」と勘違いしてしまい、恋心のような感情を抱いてしまうこともあるのです。
でもそれはほんのまぼろし。
恋愛は相手が目の前にいてこそ、というのは揺るがない鉄則です。
SNSがきっかけで知り合った彼の想いが本物なら、実際にあなたに会いに来てもらえばいいだけです。そうでなければ、その恋はまだスタート地点にも立っていないということなのですから。
過去の恋愛が忘れられないのも、幻想恋愛の一つです
また、過去の恋愛を引きずっている人にも同じことがいえます。
「あの時はきっと両思いのはずだったのに、私の勇気がなくて結ばれなかった。でもきっと今も、彼は私のことを想ってくれているに違いない。だから私待つわ!」
「あの頃の私じゃだめだったかも知れないけど、私も成長してより良く変わった。今ならあの時の彼とうまくいくかも」
などと言いながら、新しい恋を始められないという人いますよね。
確かに、過去のどこかの時点ではその相手と両思いだったのかもしれません。
でも「きっと今も、彼は私のことを想ってくれているに違いない」「今ならあの時の彼とうまくいくかも」といった思考は、単なる幻想。
なぜなら、現実に今、あなたとその相手は結ばれていないではありませんか?
目の前でその人と向かい合い、声を交わし合い、恋愛していないのであれば、その恋のもう賞味期限は切れてしまっているということなのです(あなたがもしも元カレとの復縁を望んでいるのなら、「元カレに片思いしている女子必見!復縁の可能性を高める方法」をお読みください)。
幻想恋愛に陥らないために――「きっと彼は○○な人に違いない」思考から卒業しよう
実際に面識があってやりとりをしている男性への片思いの場合、幻想恋愛に陥っていないかどう確かめればいいのでしょうか。
まずはやはり、先ほど言ったような「彼は○○に違いない」といった思考になっていないか注意することです。
あとは、相手の言葉ではなく、行動を見ることはとても大事です。
どんなに口では調子のいいことを言っても、行動が伴っていなければ意味はありません。
「君が好きだよ」
という言葉をもらうことを重視する女性は多いですが、ひどい扱いを受けながらもそういった言葉でごまかされている女性もまた多いのです。
口では「好きだよ」と言いながら裏切り続ける男性と、あまり言葉では表現してくれないけど行動で示してくれる男性なら、後者の方が誠実なのです。
言葉を真に受けて幻想を抱くのではなく、行動を冷静に分析し、彼がどんな人柄なのか判断するようにしましょう。
そして現実の彼を理解し、それでも彼のことが好きなのかどうか、自分自身に問いかけてみてください。