ある人に「あなたはこういう人だ」というラベルを貼るように決めつけると、本当にそういう人になってしまうことを心理学で「ラベリング理論」と言います。
決めつけると言うと嫌な言い方ですが、ラベリング理論をうまく使えば、あなたの片思いの彼が、さらにどんどんいい男になってしまうこともあるんです!
おまけにラベリング理論+褒めるのテクニックを使うことで、あなたが彼に選ばれるんだとしたら?
今回はラベリング理論を上手に使って、片思いの場面でもテクニックとして活かしてしまおう、というお話です。
ラベリング理論とは?
ラベリング理論とは、「ある人にあるラベルを貼ることによって本当にそのとおりになってしまう」という心理学の理論のこと。
たとえば
「あなたはできる人なのよ」とある人に言えば本当に成績が上がるし、
「あなたは優しいのよ」とある人に言えば本当に優しい行動を取るようになる、
ということです。
このラベルによって、ラベリングされた(ラベルを貼られた)人の自分へのイメージ(セルフイメージ)は良くも悪くもなります。
たとえば、「あなたはできる人なのよ」とポジティブなラベルを貼られたならセルフイメージが上がります。
が、「あなたはダメね」と、ネガティブなラベルを貼られたならセルフイメージは下がり、「ダメな子」の行動を取るようになってしまうのです。
ですから、以前の「『ラベリング理論』とは?女性のあなたがもっと輝くために」の記事では、あなたにポジティブなラベリングをしてくれる男性と付き合うことを勧め、自分自身でポジティブなラベリングをしていきましょうということを書いたんでしたね。未読の方はぜひお読みください。
ラベリング理論は自分だけではなく、片思いの彼などの他者にも使える
ラベリング理論は自分自身のセルフイメージを上げ、実際にそのような人物になるように仕向けることができるものですから、積極的に利用していきたいもの。
しかしもちろん、ラベリング理論は自分だけではなく、他者に対しても使えるんですよ。
特にラベリング理論を役立てたいのが、片思いの彼と接する時です。
あなたが片思いの彼と接している時、
「あ、この人の優しいところがいいなぁ」
「もっと私に優しくしてくれると、嬉しいなぁ」
なんて思うこと、あるでしょう?
そういう時こそ、ラベリング理論の出番なのです。
この際、片思いの彼がもっといい男になったところを、釣り上げることにしましょう!
片思いの彼をラベリングするにあたっては、相手の長所をめざとく見つけ、その点を褒める形を取るようにするといいですよ。
では、どのようにラベリングして褒めていけば良いのか、具体的なセリフで見ていきましょう。
ラベリング理論で片思いの彼をいい男にする、セリフ集
相手が優しくて、ずっと優しくしてほしい場合のラベリング→「こんな優しい人初めて!」
あなたが片思いの彼の明らかな優しさを感じたら、ぜひ「こんな優しい人初めて!」と言ってあげましょう。
このラベリングで彼は「そっか、俺はこの女性といる時、優しいのか」とラベルに合った言動をするようになってくれるでしょう。
加えて、「~~初めて!」という言葉は、特別な男でありたいと思う男心をくすぐります。
相手が厳しくて、もっと優しくしてほしい場合のラベリング→「その厳しさは優しさの裏返しなのね。○○くんはストイックな人だから」
片思いの彼からあまり優しさを感じず、もっと優しくしてほしい場合は「厳しさの裏返し」という言い方をして現実とひっくり返して褒めてみましょう。
男性の中には、説教好きというか、自分が教える立場になって頼られたい、あえて厳しいことを言って「すごい」と言われたい人も多くいます。そのため、アドバイスの度が過ぎて厳しさが全面に出てしまう人もいるのです。
もしもあなたの片思いの彼がそのタイプならば、それを逆手に取り、「厳しさは優しさ」とラベリングしつつ、理解を示してあげましょう。こういう場合には実際当人も「厳しさは優しさ」と考えている事が多いものです。
仕事の話での愚痴や相談などを聞いている時に相づち代わりに「できる男」というラベリング→「○○くんが優秀だからかえって~~」
片思いの彼が仕事の相談や愚痴を言っているときには、「あなたが優秀だから頼られて大変なのね」とか「あなたが優秀だからかえって、見えにくい問題にも気がついてしまうのね」という、「あなたが優秀だからこそ大変なのだ」というニュアンスで相づちを打ってみましょう。
仕事面で認められたいと思っている男性は多いので、愚痴や相談を女性にしているという弱った場面で褒められ、しかも「優秀」と言われれば、すかさずそのラベルに乗っかりたくなります。結果、さらに優秀な男になっていくのです。
また、たまぁ~にある「愚痴や相談に見せかけた自慢」であった場合でももちろん、「優秀」と褒められれば男性側は「自分の考え方が彼女と一致する」ということになり、とても効果的です。
自信のない片思いの彼に、自信をつけてもらいたい時のラベリング→「○○くんは△△なことができる人だよ」「○○くん、□□が似合いそうよ」
今の時代、恋愛や自分自身に自信のない男性が増えています。もしもあなたが片思いの彼に自信のなさを感じたなら、すかさず上記のようなセリフを言ってあげましょう。
「○○くんは本当は大きなことができる人だよ」
「○○くんインドア派って言ってたけど、意外とサーフィンとか似合いそうよ」
「○○くん、上品だからポールスミスなんて絶対に似合う」
なんて感じですね。
自信のない人はまさか自分に隠された魅力があるなんて思いもよらないですから、
「俺がもっと大きなことができるだって!?」
「インドア派なのにサーフィンだって!?」
「この僕がブランド物!?」
といったんは思っても、「そういう素敵なことができる・似合う男性」と言われたことが嬉しいので、そのラベルを受け入れてくれる可能性は高いです。
ブランド物なんかこだわらなかったのに、いきなりおしゃれに変身! なんてことも、十分にあり得るのですね。
もちろん、サーフィンが大嫌いな人に「サーフィン似合いそう」と言っても、むしろ逆効果ということもありますので、相手の好みに合うように伝えてください。
これらのセリフ集はあくまでも例です。
これらの例をあなたなりに、あなたの片思いの彼に合う形に応用することができるはずです。
片思いの彼と丁寧に接してよく観察し、あなたが「こんなところいいな」「もっとこうならさらに素敵だな」と思う部分について、優しく褒めながらラベリングしてあげましょう。
さまざまな記事で「男性は褒めるべし!」と書いているのですが、褒めることは私たちの印象を上げるだけではなく、相手がさらにいい男になるのを後押しする効果もあるというわけなんですね!
片思いの彼をラベリングする時には、思いやりの気持ちでずっと続ける
片思いの彼に対してのポジティブなラベリングが成功するに従い、彼はどんどんいい男になっていきます。
おまけにあなたに対して好印象を抱きますから、片思いが成就する可能性もぐんと上がります。
しかし、そのいい男になった彼と付き合えるようになったからって、
「もう十分に褒めてラベリングしたからもういいよね」
などと考えて、ポジティブなラベリングするのをやめないでください。
そのような考えをしていると、今度は彼氏になった元片思いの彼に、無意識にネガティブなラベリングをしてしまうことにつながってしまうからです。
お付き合いが始まった後も、ぜひ彼のセルフイメージを上げるために意識的にポジティブなラベリングを続けましょう。
そうすれば、彼はもっともっと、ずっと「いい男」で居続けてくれるはず!
また、「相手を操り、○○な男に変えてやろう」といった思いやりのない気持ちで口先で褒めてラベリングをするのも厳禁です。
自分のために口先だけで褒めるのは相手にも伝わり、「おだてて言うことをきかせようとしている」と思われてしまうかもしれませんよ。
片思いの彼へラベリングをする時には、あなたのほうでも言っていて気持ちがいいことを伝えるようにし、「もしもこの私の言葉を受け入れて、喜んでくれたら嬉しいな」くらいの穏やかな心持ちでいることが大切です。
「こういうあなたはとても素敵で、私はそんなあなたが好き!」
といった思いやりのある気持ちを胸に秘めながら、伝えてあげましょう。