家族が人間関係に影響!問題のある家庭環境に育ったあなたへ

家族が人間関係に影響!問題のある家庭環境に育ったあなたへ-01

なぜだか人間関係がうまくいかないとか、人への接し方が下手だとか、愛情表現がどんなものかピンとこないとか……そのように悩む人は多くいます。

もしかしてあなたもその一人でしょうか?

それでは、過去のあなたの家族や、家庭環境はどのようなものでしたか?

家族や家庭環境は、人間関係の基礎を学ぶところです。しかし、これができていないために大人になってから苦労する人はたくさんいるのです。

問題のある家庭環境に育ったために現在の人間関係について悩んでいるあなたが、どうすべきかをお伝えします。

家族と家庭環境は人間関係の基礎を学ぶところ

あなたも薄々気がついているかもしれませんが、あなたの育ってきた家庭環境、家族の関係の問題はあなたの人間関係(恋愛関係も含む)と密接に結びついています。

というのも、あなたが生まれてから最初に目にする人間関係、カップルは、あなたのお父さんとお母さんであることが多いからです。あるいは、どちらかがいない家庭だったとか、両方がいない家庭だったということもあるでしょう。

とにかく、あなたは自分の身をおいている家庭環境、そして目の前にいるカップルから「人間関係の基礎」を学びます。

そのことが私たちが大人になってから、重大な意味を持ってくるのですね。

夫婦仲の良くない家庭での子どもへの影響とは

幼い頃に愛情を十分に受け取らなかった子どもたちはやがて、恋愛などの人間関係でつまづずくことがあります。

たとえばここに、あまり仲の良くない夫婦がいたとしましょう。

お母さんはお父さんを

「稼ぎが少ない、だめな人だわ」

などと子どもたちの前でよく言います。

一方お父さんも

「家にいても楽しくない。おれ以外の家族はみんなバカなんだ」

なんて言います。

こんな人たちに育てられた子どもは、以下のように感じながら・考えながら大人になります。

  • 家はつまらない場所である。
  • 母親も父親もお互いにバカにしあっていて、尊敬できる人が家庭にいない。
  • 家族に「だめな人」「バカ」など、ひどい言葉を言ってもいいと受け止める(※むしろ「だめ」「バカ」などと言うことが愛情表現だと思ってしまうということも)。
  • 自分も「バカ」と言われるため、自己評価が下がる。
  • 本来大切な存在である妻や夫への、正しい接し方がわからない。
  • 幸せなカップルというものの想像がつかないため、「自分は恋愛も結婚もしない」と決意して、恋愛を遠ざけてしまう。あるいは逆に「自分は完璧な恋愛をして、完璧な家庭を築くんだ!」などとあり得ない理想像を追いかけ続けてしまう。

これが家庭環境が恋愛をはじめとした人間関係に、大きく影響している状態だといえますね。

今のは悪い例でしたが、もちろん良い例もあります。夫婦がとても仲が良く、子どもたちも大切に扱われている家庭では、子どもたちも「大切な人にはどんな態度で、どんな言葉をかけるべきなのか」を学ぶことができますよね。

家庭環境が原因で人間関係がうまく築けない人が、行うべき3つのこと

もしもあなたの育った家庭環境に問題があり、どうやらそのことが原因であなたの今の人間関係もトラブルがあるようなら、すぐにでも見直しが必要です。

あなたが行うべきことは以下の3つです。

1、あなたの家庭がどのような問題を抱えていたか振り返ること

2、過去の家庭問題と今の自分とを切り離して考え、「過去の意味を変えること」

3、幸せな人間関係を築いている友人や、カップルなどをよく見てそれが本来あるべき姿だと知ること

これらを順番に見ていきましょう。

1、あなたの家庭がどのような問題を抱えていたか振り返ること

たとえばここに、いつも自分が苦労する恋愛や、無理してまでも仕事を引き受けては、苦しくなってしまうことに悩んでいる女性がいたとしましょう。

彼女は自分の過去を振り返ることで、どうやら過去の家庭では父親が働かずに母親ばかりが仕事をしており、そのことを普通と思っている自分がいることに気が付きました。

「人間関係では、いつも女が損や苦労し、男である上司や恋人は楽をする」

そういう生き方が彼女に刷り込まれてしまっていたわけですね。

2、過去の家庭問題と今の自分とを切り離して考え、「過去の意味を変えること」

しかし、彼女がこれからも「女である私が損をする生き方」しかできないのかというと違うのです。

彼女は過去の自分と今の自分とを切り離して、新しい生き方をすることができます。

そのためには彼女が自分の手で、過去の意味を変える必要があります。

「確かに過去の私の家庭にはいろいろ問題があった。でもそのことと未来の私の幸せとはなにも関係がない」

「過去の私の家庭には問題があったが、かえって空気を読む能力が磨かれたし、それが今の自分には役に立っている」

などと発想を転換する方法ですね。

3、幸せな人間関係を築いている友人や、カップルなどをよく見てそれが本来あるべき姿だと知ること

問題のある家庭環境に育った人は、本来の幸せな人間関係の築き方がわからないことがあります。身近に悪い見本しかなかったからですね。

ですから、自分の周りで幸せそうな人、いい関係を築いている家族や、カップルなどを見つけお手本にしましょう。

とはいえ、完璧な関係を築いている人なんかいません。あなたは何人もの人の関係を見ながら、「ここは真似したいな・逆にここは良くないな」と判断し、良いところだけをつかみ取るようにしましょう。

あなたはもしかして「アダルトチルドレン」?

問題のある家庭、大きな問題を抱えてしまってうまく機能していない家庭のことを「機能不全家族」と呼ぶことがあります。

本来は父親がアルコール依存症を抱えている家庭についてこう呼んでいました。が、今は広く問題があってうまく機能していない、家庭が癒される場になっていない場合にも機能不全家族と言うときがあります。

機能不全家族に育ち、さまざまな問題を抱えることになった子どものことを「アダルトチルドレン(AC)」といいます。

もしもあなたが今回の記事の内容について

「自分にぴったりと当てはまる」

と感じるのならは、アダルトチルドレンである可能性があります。

アダルトチルドレンについてはまた別の機会にしっかりと記事にしたいと思いますが、もしもピンとくるのならぜひアダルトチルドレンや機能不全家族について書かれた書籍などをお読みになることをおすすめします。

最後に

いかがでしたか。

あなたが素敵な家庭に育とうが、そうではなかろうが、あなたの今と未来の幸せには関係がありません。そう、どんなあなたであっても、必ず幸せになるべきなのです。

過去の家庭問題を振り返り、しかしその時点で止まってしまうのではなく、その意味を変えてみましょう。

もしも一人でそれをやることが辛いなら、信用できる人に相談したり、カウンセラーの力を借りるという手もありますよ。

あなたは一人ではありませんし、世の中にはこういった問題のある家庭で育っても幸せをつかんでいる人は多くいます。ぜひあなたもそういう人になってくださいね。