片思いの恋で悩んでいる女性たちのための相談窓口です。
今回は、現役高校生の方からのご相談です。
どうやら恋のライバルの出現に慌てているようですが……? では早速ご相談を見てみましょう。
はじめまして。
片思いで悩んでいる高校生です。
相談したいのはその彼とライバルのことです。
今クラスにすごく好きな人がいるのですが、私の仲の良い友達(Aとします)もその人のことが好きみたいなんです……。
前にAとその好きな人の話をした時に、なんとなく探りを入れられているような感じがしたので間違いないと思います。
Aは顔も可愛くて、性格も良いし、成績も良いし正直勝てる気がしません……。クラスの人気者で目立つタイプです。
私は顔も性格も成績もフツーです。
片思いの人がAのことをどう思っているかはわかりません。
でもなんとなくですが、Aと話している時の彼はとても楽しそうなので、私よりはAのほうが彼に近い感じがします。
もしも2人が付き合ってしまったら、と考えると焦って不安になってしまい、夜も眠れません。
私はこの片思いを諦めたほうがいいのでしょうか?
諦めるんだとすれば、どうやったら上手に諦められますか?
(うさこ)
メッセージありがとうございます。
このご相談のポイントはいくつかあると思うので、順番に整理しながら一緒に考えていきましょう。
焦りによる心理的なダメージの2つ
うさこさんが焦っているのは、以下の2つのことが原因ですので、最初に整理しておきましょう。
1、自分と片思いの人がそこまで仲が良くないこと
2、恋のライバル(?)が友人であり、しかも完璧な女性だということ
まず、片思いの彼とうさこさんの関係についてはご相談の中では全然触れられていないのですが、もしもうさこさんがAさんよりもはるかに彼と仲が良かったら、いくらAさんが完璧な女性であってもあまり気にならずに、ある程度余裕を持つことができるはず。
でもそれについては書かれていないし、「私よりはAのほうが彼に近い感じ」とありますから、うさこさんと片思いの彼はきっとあまり距離が縮まっていないということなのでしょう。
そしてそれに加えて、完璧な恋のライバルであるAさんの登場で「この恋はどうなるの!?」と精神が張り詰めた状態になって焦っているのです。
しかし実は焦りの原因である2は、うさこさん自身が生み出しているものとも言えるのです。
恋のライバルの気持ちを勝手に決めつけ、自分を追い詰めて焦っていませんか?
よくよくご相談を見てみると
「私の仲の良い友達(Aとします)もその人のことが好きみたい」
「前にAとその好きな人の話をした時に、なんとなく探りを入れられているような感じがしたので間違いないと思います」
なんて書いていますね。
「みたい」だったり「間違いない」だったり、とちょっとうさこさん自身の判断も揺れているようですね。
実はうさこさんはAさんが片思いの彼を好きかどうか、あまり確信を持っていないのではないですか?
あるいは、確信を持っているけど、「どうか本当は好きじゃありませんように!」という気持ちの強さからあえて「みたい」と言っているかどちらかですかね。
いずれにせよ、Aさんと好きな人が本当に被っているのかどうかは、まだわからないのです。
「探りを入れられている」というのも、彼女のささやかなやじうま心ということもじゅうぶんあり得ます。
それなのにうさこさんのほうでAさんの気持ちを決めつけてしまっていて、自分で自分を追い詰めて焦っている状態だと言えるではないでしょうか。
恋のライバルと自分を比べることに意味はない――見え隠れする自信のなさ
さて、うさこさんがこんなにも
「Aは彼のことが好きに違いない!」
と思ってしまっている原因はなんでしょう。
それはもしかすると「自分への自信のなさ」ではないでしょうか?
顔も性格も成績も良いというAさんに比べ、自分のことを「フツー」と言い切ってしまう様子からそう思いました。
確かにAさんはとても魅力的な人気者なのでしょう。
でも、うさこさんに魅力がないわけありません!
あなたとAさんとは持っている魅力がそもそも違うはず。
それにあなたにも眠っている魅力がたくさんあるはず。
まだ高校生であれば、これからどんどん美しく花開いていく時期が訪れます。
その時期が人によって早く来たり、ちょっと遅れて来たりいろいろなのですよ。
だから、今の段階で「魅力のあるA、それに比べて魅力のない私……」などという風に落ち込むこと、焦ることにまったく意味はないのです!
恋のライバル出現でやるべきことは、恋のライバルについて考えることではない
うさこさんが今やるべきことは、「Aと片思いの彼が付き合ってしまったら、どうしよう」とむやみに焦って不眠症になり、恋を諦める方法を探すことではありません。
考えなくてはいけないのは恋のライバルのことではなく、自分自身と彼の関係のことなのです!
最初に提示したうさこさんを苦しめている「1、自分と片思いの人がそこまで仲が良くないこと」を解決させるのです。
うさこさんは自分と彼との関係がうまくいっていないばかりに、Aさんと彼との関係に目がいってしまっています。
繰り返しになりますが、うさこさんと彼の関係が良いものであるのなら、そもそもAさんの登場くらいでは動揺しないはず。
しかし現実には、ライバルAさんの登場で焦りまくりのうさこさん。
恋を叶えるために今やるべきことは「ライバルはさておき、片思いの彼と自分の距離を縮め、振り向かせること」です。
Aさんにこだわってウジウジしているうちに、本当に彼が誰かさん(Aさんとは限らない)に取られてしまうかもしれませんから、善は急げです!
自分の価値を認め、その価値を片思いの彼にアピールしよう
こんなことを言っても人と自分を比べがちなうさこさんなので、
「顔も性格も成績もフツーの私が彼を振り向かせることなんてできないよ……」
なんて言うかもしれません。
でもですね!
顔も性格も成績もフツーの女性だったら、そもそもライバルがいようがいまいが、好きな人を振り向かせるってすっごく難しくないですか?
少し厳しいことを言いますが、価値のない女性を男性は欲しがりません。
価値のない女性なんかこの世にはいませんし、うさこさんも当然価値のある女性です。
しかし、その価値を上手に伝えられなかった結果、「価値のない女性」だと片思いの彼に判断され、恋に破れたらすごく悔しくないですか?
大丈夫、うさこさんには価値があります。
だからまずは自信を持ってください!
うさこさんが自分の価値を好きな人に伝えるには、まずは自分自身の価値を認めてあげなくてはいけません。
そうすることで焦りの気持ちが消え、余裕が出てくるでしょう。
などというと少し難しいかもしれませんが……たとえば変なたとえですが、お店に入って
「この商品は見た目も機能も値段もフツーです。でも買ってください」
なんて言われたら買いませんよね?
「この商品は一見フツーに見えます。しかし他にはマネできない機能があるんです」
と言われたらほうが買ってくれる人、きっと増えますよね?
自分自身の他の人にはマネできない魅力を、ぜひ片思いの彼に伝えてあげましょう。
うさこさんの恋を応援していますよ。