片思いに役立つ!自己開示と返報性の法則とは?

片思いに役立つ!自己開示と返報性の法則とは?-01

片思いのテクニックとして使える心理学はたくさんありますが、その中でも基本的なものに「自己開示」と「返報性」というものがあります。

自己開示とは自分の情報を相手に明かしていくことを言うのですが、これを片思いの恋愛で役立てるのは恋の段階を見極めて上手にステップを踏む必要があります。

今回は自己開示と返報性についてわかりやすく説明し、上手に活かしていくステップをお伝えします。

「自己開示」とは何?それをするとどうなるの?

「自己開示」とは、読んで字のごとく「自己を開示すること(自分の内面や経験などについて見せること)」を言います。

たとえば、入学式で初めて出会ったクラスメートたちは、お互いのことをぜんぜん知りません。

しかしだんだんと仲良くなるにつれ、お互いに自分たちの内面の情報を見せていくことになりますよね。

入学式では「はじめまして」だった者同士も、一年も経って仲良くなる頃には

「あみちゃんはバニラアイスが好き」

「ゆきちゃんは実は頑固」

「えみちゃんは中学時代はバスケ部だった」

と、お互いのさまざまな情報をわかっているようになるでしょう?

つまり、「ある人の深い内面の情報に触れていればいるほど、その人とは親しいんだ」ということが言えるわけです。親友同士なのにお互いのことを全く知らないってことは当然あり得ませんよね。

だから、早く親しくなりたいと思えば、積極的に自分の情報を相手に伝えればいい(=自己開示すればいい)ということになるんです。

そしてこのことは友人関係でも恋愛関係でも同じことが言えます。

あなたが片思いの相手と親しくなりたいのなら、最終的にお互いの深い情報を知っている状態に持ち込めばいいのです。

恋愛の段階を見極めて自己開示することが重要

片思いの相手と親しくなるためには、自己開示はとても有効な手段です。

しかし、いくら「親しくなりたい! 仲良くなりたい!」と思ったからと言って、あなたが自分のことばかり話してしまっては単にお喋りな女性だと思われ、そこで終わってしまうでしょう。

自分のことばかり喋る態度を取っていては、明らかに引かれてしまうことさえあるかもしれません。

だから自己開示をしていくに当たっては、段階を踏むことがとても大事なのです。

片思いの彼に正しく自己開示をしていくステップ

①あなたと片思いの彼が単なる知り合いの段階

この段階ではまだまだプライベートなやりとりをするのは早いです。

二人の共通の関心や趣味などを探るために、あたりさわりない答えやすい質問をするなどし、お互いに自己開示しやすい環境を作りましょう。仕事関係であればその内容について話すというのもいいでしょう。

質問例:「私は~の出身なんですが、○○さんはどこのご出身なんですか」「このお仕事はもう長いんですか」「昨日の雨すごかったですね、○○さんのおうちのあたりはどうでしたか」

②あなたと片思いの彼が友人同士の段階

あなたと彼が友人同士と言えるレベルまでに仲良くなったら、あなたから自己開示をしていきましょう。

ポイントは基本的にはポジティブで明るい話題や、ごくありふれた過去の経験などを開示することです。ネガティブ・暗い内容は、あなたに関することではなく、世間一般のニュースなどについてならOKです。

自己開示の例:「高校の頃、○○部だったから体鍛えてたよ!」「駅前のレストランのチョコパイが昔から好きだったんだ」「あのニュースの事件どう思う? 私は~と思ったんだけど」

③あなたと片思いの彼が恋人一歩手前の関係の段階

②の段階でお互いに興味の持てる相手となり、あなたの自己開示がうまくいくと、2人の関係はどんどん親密になり、恋人一歩手前になります。

そこまできたら、あなたに関するちょっとネガティブな内容や悩み、秘密を自己開示して良いでしょう。

自己開示の例:「実は私この仕事向いてないな、って悩んでるんだ」「私、両親とはいろいろトラブルがあったから仲良くないの」「昔からどうしても苦手なことがあって」

③まで行き着くと、お互いしか知らないとても深い情報まで打ち明けられる関係になったと言えます。誰にでも話す内容ではないからこそ、信頼感は高まります。③まで至った際には

「あなただからこそ話せた」

「○○くんにはなぜかなんでも言えちゃう」

「あなたは特別」

といったニュアンスを伝えてあげることも忘れずに。

また、まだ2人の仲が全然深まってない状態で③のような話をすると、「かまってちゃん?」と思われて相手が離れていってしまうので、自分たちがどこの段階にあるのかよく見極めるようにしてください。

自己開示の返報性の法則を利用して片思いの彼と情報交換を

あなたが上手に自己開示を行っていくと、相手もまた自分の情報を明らかにしていってくれます。

「ここまで相手が話してくれたのだから、こちらもお返ししないと!」

という心理が働くわけですね。

これを「自己開示の返報性(返報性の法則)」と呼びます。

親密度を高めていくには、お互いの情報交換を積み重ねればいいので、相手に自己開示「させる」ことで、相手がこちらに好感を抱いてくれる可能性はアップしていくというわけです。

ところで、「相談女」などと言われる女性がいます。すでに恋人や配偶者のいる男性に対して「相談」をし、いつの間にかその男性を元のパートナーから略奪してしまう女性のことを言います。

相談女は「相談」という形で自分の弱みを見せて自己開示し、相手にも自己開示させることで親密になり、浮気関係に持ち込むのですね。

これは自己開示と、返報性の法則の悪用だと言えるでしょう。

が、あくまでも浮気や不倫などの略奪行為でしてはいけないだけ。あなたの片思いの彼がフリーであるなら、「相談したいことがある」と言って、同じテクニックを使い彼を振り向かせるのも良い手段ですよ(「元カノのことを好きな男性を振り向かせる具体的方法」)。