「恋愛には尊敬の気持ちが大切」という話、あなたも聞いたことがあるでしょう。
恋愛と尊敬、その2つは同時に語られることが多いもの。
しかし「相手のことは好きだけど、尊敬できるかというとよくわからない……」と思っている女性もいるんですよね。
確かに恋愛感情のみでも恋はできます。しかし尊敬もしていたほうがより良い関係を築けるんですよ。
今回は恋愛に尊敬の気持ちが大切な理由について、わかりやすくお話しましょう。
「尊敬」ってどういう意味?
「尊敬」という言葉を辞書で引くと、以下のように書かれています。
「その人の人格をとうといものと認めてうやまうこと。その人の行為・業績などをすぐれたものと認めて、その人をうやまうこと」
(デジタル大辞泉)
「尊」という字にも「敬」という字にも、相手を優れたもの・貴重なものだととらえてうやまうという意味があります。
うやまうのですから、当然相手を大切にするということですね。
誰しも尊敬している人を目の前にしたら、「失礼なことはできない!」と緊張し、相手が嫌な気分にならないように気を遣うことでしょう。
それがたとえ親などの身近な人であっても、尊敬する気持ちがあるのなら到底ひどい扱いはできないはずなのです。
人に惹かれる時の2つの感情――恋愛感情と尊敬感情
恋愛でも「尊敬」という気持ちは大事です。
これについて説明する前に、人が誰かに惹かれるという状態を整理してみましょう。
実は、ある人が誰かに惹かれるというとき、その感情は2種類あるのです。
1、恋愛感情・・・相手に対して本能的に惹かれる
2、尊敬感情・・・相手に対して理性的に惹かれる
まずは1について。
あなたも恋をしたことがあるならわかる感覚かと思いますが、恋愛感情である人に惹かれているときは、あまり頭で考えることはしておらず、「好き!」という気持ちが先立っています。
「彼の優しいところが好き」
「彼のポジティブなところが好き」
などと思ってはいるものの、実はそれらは後からつけた理由です。
恋愛感情を持って相手を好きでいるとき、「なんかよくわからないけど、全体的にぼやーんと全部好き!」とどこが好きなのかうまく説明できないということはよくあります。
恋愛感情は理性ではなく、本能から生まれているものだからですね。
対して、2の尊敬感情は、理性から生まれているものです。
尊敬している相手に対しては
「あの人の勉強熱心なところを尊敬している」
「あの人の向上心を見習いたい」
などとしっかりと説明ができ、それが後づけの理由ではないわけです。頭を使って相手を分析した上で評価しているのですね。
ちなみに尊敬感情を持って相手に惹かれていても、恋愛感情がなければ恋愛は成り立たず、ただの「いい人」で終わることもよくあります。
好きな人に対して、恋愛感情と尊敬感情の両方があったほうがいい理由
恋愛感情と尊敬感情は共存することができます。
「彼の事大好きだし、○○なところは尊敬もしている!」
という風に思っている状態ですね。
もちろん、恋愛感情のみがあって、相手を尊敬していない場合でも恋愛はできますよ。
しかし、恋愛感情と尊敬感情が共存して相手に惹かれているこの状態が、恋愛においてはベストなのです。
その理由は、恋愛感情だけでは長い付き合いの中で起きるトラブルを、乗り越えにくいから。
付き合いが長くなってくると、きっと行き違うこともあるでしょう。
その時に
「あーあ、なんでこんなやつのこと、好きになってしまったんだ?」
と思ってしまったとしたら、この時点で相手への恋愛感情はちょっと冷めていますよね。
恋愛感情だけでつながっていると、こういったカップルの危機を迎えた際に、別れやすくなるのです。
しかし、尊敬感情もあわせて持っていれば
「でも、この人は人間的に尊敬できる人だから信じてみよう」
と思え、危機を乗り越えられる可能性が高まります。
だって相手の人間性を優れていると認め、うやまう気持ちがあるんですから、ひどい扱いはできないのですね。
だから長く穏やかに付き合い続けたいと願うなら、好きな人が恋愛感情に加えて尊敬感情を持てる相手かどうか、見極めが必要となってくるのです。
尊敬できる相手をパートナーにすれば、あなたは自然にあげまん女性になる
相手を尊敬しているかどうかは普段の行動に反映します。
相手に尊敬感情を持てないと思うことが続くと、いずれ相手を見下すようになり、以下のような行動を取りやすくなってしまいます。
- 「まぁ、あんなやつだし待たせてもいいか」と遅刻する
- 「あなたがやることは信用できない」と相手の行動を批判する
- 2人で話し合う場面でも、自分本位に決めてしまう
などなど。
実はこれらの行動は男性の運気を吸い取る女性、「さげまん」の行動と同じなのです(参考「さげまんってどんな女性?あなたがさげまんにならないために」)。
逆に男性の運気を上げる女性のことを「あげまん」と言い、あげまんは相手の男性を立てて尊敬し、関係を良くすることが上手です。
その結果、男性はリラックスし、思う存分にパワーを発揮することができて運気が上昇したように見えるというわけです(参考「誰でもあげまん女性になれる!男性を成功に導く共通する特徴とは?」)。
しかしそもそもあげまん女性は、尊敬感情の持てる有能な男性をパートナーとして選ぶことがうまいとも言えます。
明らかに人柄が良くない男性を尊敬するのは難しいものですが、その逆、人柄が良い男性を尊敬するのは簡単でしょう?
「大好きだし尊敬もできる、ぜひこの人に幸せになってもらいたい!」と思える男性を見つけて付き合えば、あなたは幸せだし、男性はあげまん女性(あなた)によってハッピーになり、まさに一石二鳥なのです!
尊敬感情を持てる相手なら別れも美しく、あなたが魅力的に見える
ところで、別れた相手のことをボロクソに言う人がたまにいますよね。
「あんなやつ本当に嫌だった! サイテーだった!」
みたいに。
こういうことを言う人は、恋愛感情のみで尊敬感情がない状態で付き合っていたのだと考えられます。
恋愛感情はあるけれど尊敬感情がなく、
「人間的には全然尊敬できないけど、まぁ好きだし……」
などと言いながらダラダラ付き合い、結局別れて恋愛感情すら残っていない段階になると、「嫌なやつだった!」と吐き出すのですね。
しかし、こういう悪口は聞いている方もちょっと気分が悪いものです。
「その嫌なやつと付き合っていたのは、他でもないあなたでしょう?」
「そんな程度の人としか付き合えないのなら、あなたもレベル低かったんじゃないの?」
なんて思われてしまうかもしれません。
たとえ元カレであってもボロクソの悪口を言う女性は、マイナスなオーラを放っているので、素敵な男性の目にも留まりにくく、新たな恋のチャンスも逃しやすくなってしまいます。
しかし、仮に別れた相手であって恋愛感情がなくなっていても、尊敬感情さえ持っていれば、別れた後にボロクソに言う必要はなくなります。
「ちょっと2人の価値観が違っていたから別れることになったけど、あの人のことは尊敬しているし、今まで一緒に過ごせてよかった」
尊敬している相手ならば、きっと自然にこんな風に思えるでしょう。
こういうことを心の底から思える女性は、とても魅力的でプラスのオーラを放ちますから、次の恋もスムーズに始まりそうですよね。
もちろん、別れを見越して付き合うことはないでしょうが、尊敬できる相手であれば、たとえ別れても綺麗なままで終われるというメリットがあるのですね。
尊敬できる相手と付き合えたというあなたの歴史は、美しいものとして残り続けるでしょう。
最後に
いかがでしたか。
恋愛感情で突っ走る恋も悪くはありませんが、長続きしないことが多いです。
恋愛感情に加えて尊敬感情の持てる人を恋人にすれば、長く良い関係を続けられる可能性がぐんと高まるでしょう。さらにたとえ別れが訪れても、美しいままに終われることができ、恋の終わりのあなたの姿も魅力的なものとなります。
あなたに好きな人や、付き合っている恋人がいるのなら
「この人のことを、私は尊敬できているのかな?」
「この人のことは今は恋愛感情だけ持っているけど、尊敬できるところあるかな?」
などと立ち止まって考えてみるといいでしょう。