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自責、他責の意味とは?第三の考え方で楽に生きよう!


自責、他責の意味とは

何かトラブルやミスなどが起きた際に

「あー、私のせいで失敗してしまった」

「あいつのせいでうまくいかなかった!」

などと思うことがありますよね。これはそれぞれに自責と他責という考え方です。

今回は自責と他責についてわかりやすく解説してメリット・デメリットについてまとめ、自責でも他責でもない第三の考え方についてもご紹介します。

今回の記事を読めば、あなたは以前よりも楽な生き方ができるようになるでしょう。

自責と他責ってどういう考え方のことを言うの?

自責(自責的思考)・他責(他責的思考)とは、その名の通り、何かの出来事が起きた際に「自分を責めるか」「他者を責めるか」という考え方、物事の捉え方の違いを表しています。

たとえば、ここに男性にふられてしまった2人の女性がいたとします。

彼女たちはそれぞれに自責と他責の考え方を持っていました。

自責の考え方をするA子
「彼にふられてしまった……私なんかかわいくもないしスタイルも良くないしネガティブな性格だからふられてしまったんだわ」

他責の考え方をするB子
「私のことふるなんてなんなのよあいつ! 気の無い感じで駆け引きしてるつもりなのか知らないけど、見る目無いわ!」

それぞれにふられた理由をA子は「自分が悪い」、B子は「相手が悪い」と言う風に考えていますよね。これがまさに自責と他責。

何かの出来事が起きた際のものの考え方としては、2強の考え方です。

ただし、そのときの精神状態によってこれら2つの考え方を行き来することもあるし、他責派だったのが何かのきっかけで自責派になったりその逆になったりすることもあるでしょう。

自責と他責、それぞれのメリット・デメリット

自責と他責にはどちらにもメリット・デメリットが存在しており、それぞれ裏返しの関係になっています。

自責のメリット・デメリット

メリット・・・「自分に原因がある」と考えるため、自分の行動などを見直しやすく、人間的な欠点を克服するのに役立つ。

デメリット・・・「自分に原因がある」という考えから抜け出せないとき、「自分はなんてだめな奴なんだ……」と落ち込んでしまうことがある。

他責のメリット・デメリット

メリット・・・「他者(相手)に原因がある」と考えるため、自分の行動を振り返る必要はなく、改善なども考えなくていいため楽。

デメリット・・・「他者(相手)に原因がある」という考えが過激化すると相手をひどく攻撃するが、自分自身の成長には結びつかない。

「他責よりも自責のほうが優れた考えだから良いもの」という誤解

自責思考では自分の成長に結びつくため、

「他責思考から抜け出し、自責思考になればいい!」

などというアドバイスが、特にビジネスの場で行われることがあります。

が、これは一面では合っていますが、実は良い解答ではありません。

確かに、何かトラブルが起きた際に、「自分に何か原因はなかったか?」と見直すためには、ある程度の自責思考は必要です。

しかし、自責思考が行きすぎると先ほどのデメリットで書いたとおり、「あー、俺はなんてだめな奴なんだ」というネガティブなところまで落ち込んでしまうのです。

真面目で責任感の強い人ほど、この傾向は強くなり、病的なものだと「うつ」となります。

だからそこそこに「でも自分ばかりが悪いわけではないんじゃないか?」という他責思考も持っておくことが大事なんですね。

自責思考は他責思考よりも優れているから良いもの、というのは誤解なのです。

さらに言えば、次からご紹介する、自責思考でも他責思考でもない第三の考え方を知っておけば、より心は楽になります。

自責でも他責でもない第三の考え方

1、「めぐり合わせ」に注目する

自責と他責、この2強以外にも物事の捉え方は実は存在しています。

それは「自分の他者も責めず、ただ巡り合わせが悪かった」とする考え方です。

最初に彼にふられてしまった女性の例を出しましたが、もう一度これで説明しましょう。

第三の考え方「今回はふられてしまったけど、タイミングが悪かったんだろうな・縁がなかったんだろうな」

自責でも他責でもない第三の考え方では、人ではなく環境やタイミングなどの「自分ではどうしようもできないこと」に原因を求めます。

自責にせよ、他責にせよ、「責める」という行為はわりとパワーを使います。なぜなら対象をしばらくは攻撃し続けなくてはいけないということだから。

しかし、人ではなくて自分ではどうしようもできない大きな運命のようなものに理由を求める考え方をすると、責める対象がないため、非常に楽になります。

自責「~だから自分が悪い」→自分への攻撃
他責「~だから他者(相手)が悪い」→他者への攻撃
第三の考え方「タイミングか何かが悪かったんだろう」→攻撃する対象がいない

わかりやすいようにまた具体例を挙げておきましょう。

ここに数学のテストで赤点をとってしまった少年がいたとします。

この「赤点をとってしまった」という状況に対して、自責・他責・第三の考え方をするとそれぞれ以下のようになります。

自責の考え「僕は本当に頭が悪いなぁ……」
他責の考え「あの先生、難しいところばかり出しやがって!」
第三の考え「あの先生の作る数学のテストとは相性が悪いみたいだなぁ」

どうでしょうか。

自分や他者に原因を求めない第三の考えは、ひょうひょうとして見えますね。

この考え方をしていると、自責のように自分のミスから成長するという発想にはならないかもしれません。でも、自責や他責のように自分や誰かを攻撃する人にもならずに済むのです。

自責の気持ちを持つことが必要なこともありますが、それが行きすぎては悪いことにしかならないのは先ほども述べたとおりです。

だからこそ、自責でも他責でもない第三の思考について知っておき、時には

「自分にも悪い部分はあったかもしれないが、単にめぐり合わせが悪かったという面もありそうだ」

という風に、柔軟に考え方をシフトしていくのが上手な生き方なのですね。

2、「誰に責任があるのか」わからないことも人生には多くある

そもそも、何かトラブルが起きた際、誰か1人に責任があると言うことはまれです。

彼の売り言葉に、彼女が買い言葉をしてしまったケンカ中のカップル。

大きなミスをしてしまったサラリーマンと、彼の勤めるブラックな企業。

多くは、みんなそれぞれに小さな原因があり、複雑な要素が絡み合って、現在の困った状況になっているのです。

だから極端なことを言えば「誰に責任があるのか」を明らかにすることはできないケースも多いのです。

そのように考えると、「誰に責任があるのか」という悩みを投げ出すことができる第三の思考は時にとても有効なのですね。

最後に

いかがでしたか。

自責、他責、それぞれにメリット・デメリットはありますが、第三の考え方を知ることであなたはもっと楽に生きられるかもしれませんよ。

「誰に責任があるのか」について追求する考え方ではなく、さらりと交わしていく考え方を時に取り入れてみましょう。


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水嶋英美里

水嶋英美里

ライター。文学系の大学院を修了しており、国語科の教員免許持ち。コラムは根拠のないテクニック紹介にならないよう、「なぜこうすれば結果が得られるのか」といった部分まで踏み込んで書くことが得意。猫と文学とカモミールティーを愛する。