「ジュエリーに興味はあっても、難しい専門用語はちんぷんかんぷん……」
そんなジュエリー初心者さん、いませんか?
ジュエリーは美しさを楽しめれば良いもの。とは言えちょっとした知識を得ることで、さらに楽しめることもまた事実です。
そこで今回は「まずはこれだけ知っていれば困るまい!」というジュエリーの基礎用語についてまとめてみました。あいうえお順でご紹介しますので、今さら聞けないあの用語をチェックしてみてください。
アーム
リングの指にはめる地金部分のこと。
プラチナ、ゴールドが主流で、デザインはひねりのあるものや模様が刻み込まれたもの、太めのものに細めのものなど多彩です。
石座
ジュエリーのストーンの置かれる部分。台座に爪があって、ストーンを支えます(そのため「爪座」と言われることも)。
オープンセッティング
ストーンをより美しく見せるため、光を取り入れるように側面や底を開けているセッティング(ストーンの留め方)のこと。
カボションカット
カボションカットの「カボ」とはラテン語で「頭」。
まるで頭のようにまるくドーム状になるように磨いたストーンのカットを「カボションカット」と言います。
半透明や不透明のストーンに向いているとされ、ターコイズやオパールなどのカットでは主流です。
貴石
宝石の分類上の言葉。
モース硬度(ストーンの硬さを評価する基準)で7以上のもので、ストーンそのものの希少性や美しさのあるものが「貴石」と言われます。
ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドの四大宝石に加えていくつかが該当します。
その他は半貴石と言われますが、どこまでが貴石でどこからが半貴石なのかという基準については議論されており、国や流派によって解釈が違うこともあります。
クローズドセッティング
ストーンの側面や底(裏面)を完全に地金で覆ったセッティングで、オープンセッティングができる前はこちらが主でした。
ストーンのキズ隠しや、宝石と地金の間に金属片をおくなどして輝きを高めることができました。
GIA
「Gemological Institute of America(ジェモジカル・インスティチュート・オブ・アメリカ)」の略。日本語では、「米国宝石学会」とも呼ばれる、宝石の鑑定や研究を行う機関です。
GIAの定めた評価基準がダイヤモンドの世界基準として採用されているため、信頼のおける鑑定機関だとされています。
ちなみに、日本における鑑定機関としては中央宝石研究所(CGL)があり、こちらの鑑定書も多く出回っています。
シェイプ
宝石を正面から見たときのストーンのルース(裸石)の形のことです。
「ハートシェイプ(カット)」「ペアシェイプ(カット)」などと言われます。
ソリテール
一粒石を4~6本の爪で留めたシンプルなリングのこと。
婚約指輪では王道の形で、一粒石の輝きを楽しむのに向いている形です。ただし、高さのあるものは普段使いにはあまり向いてません。
誕生石
元はキリスト教の旧約聖書・新約聖書に登場する12の宝石の事を指しました。
ただ、現在有名になっている誕生石は、アメリカの宝石商が考えたもの。
自分の生まれ月の誕生石を身に着けると、なんらかの加護があるとされています。
これも国によって多少の違いがあることも。
パヴェセッティング
「パヴェ」とは「敷石」という意味で、ぎっしりと石を敷き詰めたセッティングのことを言います。
高さが出ないため「ゴージャスな指輪を普段使いしたい!」という思いを叶えるデザインとなっています。
ファイア
ダイヤモンドが放つ7色の光のことを言います。
ダイヤモンドが輝く時に見える緑や青、赤などのきらめきのことですね。
ちなみにダイヤの照りは「ブリリアンシー」、映り込みが動いてきらめくように見えることを「シンチレーション」と言います。3つは別のきらめきなのですね。
ファンシーカラー
定番ではなく「ファンシー(変わり者)」ということで、一般的ではないカラーのストーンを言います。
ブルーダイヤモンドやピンクダイヤモンドはファンシーカラーですし、パパラチアサファイアは桃色と橙色の中間色のようなサファイアです。
覆輪(フクリン)留め
爪を使わずに丸い輪の中にストーンを入れる留め方のことです。シンプルな印象で人気があります。
メレ
小粒のストーンのことを言い、特に0.2カラット以下のダイヤモンドを指すことが多いです。リングのストーンの脇石などで使われることが多いでしょう。
メレを「クズ石」「クズダイヤ」などと言う人もいますが、あまりきれいな呼び方ではないので個人的にはおすすめしません。
ルース(裸石)
研磨が終わって美しくカットされているが、枠に入っていないストーンのこと。
(参考「ルース(裸石)購入のススメ!買うべき理由と買える場所」)
脇石
メインの石を引き立ててくれる脇に置かれたストーンのことです。メインストーンを取り囲んだり、サイドにあしらわれているメレのことを言います。
通常メレダイヤには鑑定書はつきませんが、脇石が美しくなければメインも引き立たないため、小さいながらにその美しさは重要です。