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初心者さんが知っておきたいダイヤモンドの選び方


初心者さんが知っておきたいダイヤモンドの選び方

「宝石の王様」とも呼ばれるダイヤモンド。

無色透明のその宝石の輝きは、今までにたくさんの人の心をつかんできました。

「自分へのご褒美に……」

「成人の記念に……」

などと、自分のためにダイヤモンドを手に入れたいと願う女性も多くいます。

しかし、ダイヤモンドを初めて購入するときって不安や疑問でいっぱいになってしまうことも確か。それも、今までジュエリーにあまり興味がなかった人ならなおのことです。

そこで今回は、初心者さんがダイヤモンド購入の前に知っておきたい、ダイヤモンド選びの知識を3つお教えします。

ダイヤモンド選びで知っておきたいこと

1、ダイヤモンドの評価基準(4C)があることを知っておく

「ダイヤモンドジュエリーを買うぞ!」と決意したら、次に決めなくてはいけないのは「じゃあどこのお店(ジュエラー)で買うの?」ということです。

「やっぱり、ハイブランドのジュエラーのほうが、いいダイヤを使っているのかな? ってことはハイブランドで買わなきゃダメなのかな?」

そのように疑問に思う人もいるはずです。

しかし、そもそもダイヤモンドの評価基準って、お店にかかわらずはっきりと決まっているんですよ。

それが4C(Color・Clarity・Carat・Cut)と呼ばれるもの。

  • 色味(無色であればあるほどよい)
  • 透明度(透明であればあるほどよい)
  • 重さ
  • カットの美しさ

という評価基準が定められています(詳しくは「ダイヤモンドの4Cとフローレスダイヤモンドって何?」の記事をご覧ください)。

「なんとなくキレイに見える」「なんとなく良さそう」という素人の判断ではなくて、4Cの評価基準をチェックすれば、「いいダイヤ」がわかるのです。

4Cを知るためには、ダイヤモンドの鑑定書を見る必要があります。

鑑定を行ってくれる機関は複数あるのですが、信頼がおけるのは

CGL(中央宝石研究所)
http://www.cgl.co.jp/︎

GIA(米国宝石学会)
https://www.gia.edu/JP︎

の2社です。このいずれかの鑑定書のついているダイヤモンドから選ぶといいでしょう。

ちなみにダイヤモンドを購入した後で、個人的に機関に鑑定を依頼することもできますが、手間もお金もかかります。

その上、「鑑定してもらったのに、大した価値がなかった……」という悲しい結果もあり得ます。ですから、買うより先に鑑定書のついているものから選ぶほうが安心ですよ。

さて、ダイヤモンドは以上の評価基準がはっきり決まっているので、あなたがどこのお店で買ったとしても、4Cの評価が同じならば、それは同じくらいの価値を持つダイヤモンド同士ということになります。

お店やブランド名に振り回されるのではなく、鑑定書を見てダイヤモンドそのものの価値をはかるようにしましょう。

ただ、もちろんあなたが

「どうしてもこの憧れのブランドで、ダイヤモンドが買いたかったの!」

といった強い希望を持っている場合は、「憧れのブランド」という価値が加わるので、この限りではありませんが。

「どこのジュエラーで買ったとしても、4Cですばらしいと評価された以上はすばらしい宝石」。

そのすばらしい宝石をどこで手に入れるかというのは、完全にそれぞれの人の好みの領域ということになるのです。

2、カットやセッティングの特許があることを知っておく

実は1で説明したことと矛盾するようですが、たとえダイヤモンドの価値が同じでも、特定のブランドでしか手に入らないジュエリーというものが存在します。

それが、「特定のブランドが特許などを持っている場合」です。

それぞれのブランドはよりストーンやジュエリーを美しく見せるために、日々カットの仕方やセッティングの方法などを研究しています。それもこれも世の中のジュエリーファンを喜ばせるためですので、実に嬉しいことですね。

このカットの仕方やセッティングの方法で、ブランドが特許を取得していることがあります。

ブランドが特許を取ることで

「このカット(セッティング)のジュエリーは○○というブランドでしか買えない」

ということが起こります。

ですからもしも、あなたがあるブランドのカットやセッティングにこだわるのなら、そのブランドでしか欲しいジュエリーは手に入らないのですよ。

逆に、

「私がほしいのは特許の関係ない、シンプルなデザインのダイヤモンドジュエリーなんだよね」

ということなら、ブランド名にこだわらずに見てみたほうが掘り出し物に出会えることがありますよ。

もちろん、特許のあるなしはブランドが有名であるかどうかには関係ありません。

たとえば、東京にある「1/f(えふぶんのいち)http://www.f1-jewel.jp︎」というブランドは有名とは言えませんが、「ヴィーナスグレア」という、ダイヤモンドを美しく見せるためのセッティングで特許を持っています。

3、ジュエラーの照明技術に惑わされないこと

最後に知っておきたいのが、ジュエラーの照明についてです。

ダイヤモンドジュエリーを選ぶために、いくつものジュエラーをめぐっていると

「お店で見ると、ダイヤモンドがすごくキラキラしてる! きっとどれもいいダイヤモンドにちがいないわ! すごい!」

という風に思ってしまいがちです。

ですが……

ジュエラーとしても自分たちの商品を買ってもらいたいので、商品が最大限素敵に見えるように工夫しています。

それが「照明の技術」なのです。

ジュエラーの照明は、ダイヤモンドをはじめとしたストーンが最も美しく輝くように研究されています。老舗のブランドであればあるほど、研究しつくされているとも言えます。

そのため、

「お店ではきれいに見えたけど……実際に購入して家で見てみると、たいしたことないかも?」

なんてことが、残念ながら起きてしまう可能性もゼロではないのですね。

1でも説明したとおり、ダイヤモンドの評価は4Cという基準がきっちり決められています。

もしも

「鑑定書の4Cによると同じレベルの質のダイヤモンドのはずなのに、Aのお店で見たダイヤモンドのほうが、Bのお店で見たものよりもキラキラしていて、良さそうに思えるなぁ。A店で買ったほうがいいのだろうか……?」

なんてことがあったら、それはおそらくAのお店の方の照明技術が優れているということにすぎません!

その2つのダイヤモンド、A店のほうがすごく値段が高いということがあればなおのこと、いったん冷静になって考え直してみましょう。ちなみに、自然光の下よりも、屋内照明の下でのほうが輝くのは、すべてのダイヤモンドで共通です。

最後に

初心者さんのためのダイヤモンド選びのポイント、いかがでしたか。

いろいろ書いてしまいましましたが、ダイヤモンドにもそれぞれに個性があり、ダイヤモンド選びは人間との一期一会の出会いにも似ています。

4Cの基準などももちろん大事ですが、あなたの「このダイヤモンドだ!」という直感を信じたほうが、あなたを幸せにしてくれるということもあるかもしれません。

悩みすぎるあまりに怖い顔してジュエラーを回るのではなく、楽しく素直にダイヤモンドとの出会いを楽しんでくださいね。


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水嶋英美里

水嶋英美里

ライター。文学系の大学院を修了しており、国語科の教員免許持ち。コラムは根拠のないテクニック紹介にならないよう、「なぜこうすれば結果が得られるのか」といった部分まで踏み込んで書くことが得意。猫と文学とカモミールティーを愛する。