宝石の硬度と靭性(じんせい)の一覧。ダイヤモンドが一番硬いわけじゃない!

宝石の硬度とじん性の一覧。ダイヤモンドが一番硬いわけじゃない-01

「ダイヤモンドはこの世で一番硬い宝石だ!」なんて話を聞きますよね。

確かにダイヤモンドは硬い宝石であるゆえに、長らく加工が難しい宝石ではありました。

しかし、硬い宝石というのは「硬度」だけではなく「靭性(じんせい)」というものでも評価されます。

今回はダイヤモンドが婚約指輪として受け入れられたエピソードから、さまざまな宝石の硬度と靭性についてお伝えします。さて、普段使いに向いている硬い宝石っていったいどれだ?

ダイヤモンドは硬いから婚約指輪になった!?

宝石の中でももっとも有名なのがダイヤモンドですよね。

特に婚約指輪で使われることが多く、「宝石の王様」なんて言われています。

さて、婚約指輪でダイヤモンドが使われるのには一応理由があります。

それは

1、硬さ
2、輝き

です。

ダイヤモンドはその硬さから、とても扱いづらい宝石でした。硬さのあまり加工や研磨をすることができず、ジュエリーには不向きだとされていたのです。そもそも磨くことができないので、ダイヤモンドの美しさをみんな知らなかったのですね。

ダイヤモンドの婚約指輪については、こんなエピソードが残っています。

ある時、宝石職人が女性に恋をし、求婚しますが、その女性の父親は大反対。

父親は職人にこう言いました。

「ダイヤモンドを研磨してジュエリーにすることができたら、娘と結婚させてやろう!」

そして職人は四苦八苦しながら、「ダイヤモンドはダイヤモンドを使って研磨すればいい!」ことを発見し、見事に意中の女性と結婚できたといいます。

磨かれたダイヤモンドの美しいこと!

その美しさが、世界中に知れ渡ることになったのですね。

よく輝き変色もしない、傷にもなりにくいダイヤモンドは結婚の「永遠の誓い」にふさわしい婚約指輪として受け入れられていきました。

いろいろな宝石の硬度について知りたい!

ダイヤモンドの硬さについては先ほどから説明していますが、いったいどれほどのものなのでしょうか?

宝石の傷のつきやすさは「硬度」によって表されます。

最も硬いダイヤモンドを10とし、他の宝石も硬度で表すことができます。

以下にお馴染みの宝石を並べてみましょう。

下に行けば行くほどに、硬度が低い=傷がつきすいということになります。

10 ダイヤモンド
9 ルビー・サファイア
8.5 アレキサンドライト
8 トパーズ・アクアマリン・エメラルド
7 トルマリン、ガーネット、翡翠(ひすい)
6 オパール・ターコイズ

日常生活でずっと身につけていたいのなら、なるべく硬度が高いものを選ぶといいでしょう。

また、宝石同士がふれ合ってしまうような保存の仕方は厳禁です。硬度の高い宝石が低い宝石を傷つけてしまうことがあるからです。

保存の際には、一つずつ分かれたケースなどに入れるのがベストです。

水分の含まれるオパールやターコイズは弱いので、特に気をつけましょう。

ダイヤモンドにも割れにくい宝石がある!?宝石の「靭性」とは

宝石の硬度についてはよくわかりましたね。

しかし実は硬度が高い=割れにくいというわけではないのです!

宝石の硬さと衝撃の弱さは比例しません。硬度の高さは、あくまでも「ひっかき傷に強い」ということにすぎません。

ダイヤモンドは確かに硬いですが、ある一定の方向に力を入れると割れてしまいます。

この割れに対して抵抗力を「靭性」と呼びます。

数値はありませんが、靭性の強さで先ほどの宝石を並び変えてみると以下のようになります。

下に行くほど、靭性は低くなります。

ルビー・サファイヤ・翡翠(ひすい)
ダイヤモンド
アレキサンドライト
エメラルド・アクアマリン
トルマリン・ガーネット
トパーズ
オパール
ターコイズ

ダイヤモンドは硬度はありますが、靭性となるとルビー・サファイアに劣りますね。

また、翡翠は硬度が低くて傷はつきやすいものの、割れにくいという特性があることもわかります。

硬度も靭性も高い宝石は、日常使いに向いている

ルビー・サファイア、ダイヤモンドにアレキサンドライトは硬度も高く靭性もあるので扱いやすく、日常でも神経質にならずにいつも身につけることができます。

特にルビーはその赤い美しさから女性に良い効果を与える石だとされ、「宝石の女王」とも呼ばれているんですよ。

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