「恋愛の色彩理論」の6つのラブスタイルとは?

「恋愛の色彩理論」の6つのラブスタイル-01

友人同士で恋愛談議をしている時や恋人候補の人とおしゃべりをしている時、

「どうやらこの人は、私とは恋愛の価値観や感覚が違うみたい」

なんて思う事ありますよね。それは人それぞれにラブスタイルが違うから。

これについてある心理学者が「恋愛の色彩理論」を唱えました。さて、6つあるというスタイルは一体どういうものなのでしょうか?

心理学者リーの「ラブスタイル」――愛の形は色彩のようなもの!?

皆さんも良くご存じの色彩は、赤と白、それらを混ぜるとピンクになるといったように複数の種類と混合したものがありますよね。

カナダの心理学者リーは、それと同じように恋愛に関する愛にもまた6つの色彩があるのではないかと考えました。これが「ラブスタイル」あるいは「恋愛の色彩理論」と呼ばれるものです。

6つのスタイルは近いものから相反するものまであり、そのうちのいずれかが多くの人に当てはまります。

恋愛色彩理論における、6つの愛の形(ラブスタイル)とは?

1、ルダス(遊びの愛)

一人に縛られずに、恋愛をゲーム的なものとして楽しむ。

一定の好みのタイプというものは無く、タイプの違う相手でも複数と付き合える。

相手に深入りしないが、自分も深入りされたくない。

2、プラグマ(実利的な愛)

愛という名のもとに、特典が欲しいと考える。

たとえば、学歴・収入・家柄などといったメリットを手に入れることを重視して相手を選ぶ。この時、外見やロマンスは不要。

お見合い結婚を受け入れやすい。

3、ストルゲ(友愛的な愛)

二人で協力して世界を作り上げていく。

長い時間をかけて愛をはぐくむと思っているため、遠距離恋愛に強い。

「友愛」という言葉からもわかるように、相手への仲間意識が強く、友人関係から発展した恋人関係はその代表格。

4、アガペー(献身的な愛)

見返りを求めず自らを犠牲にして相手の幸せを優先する。

「それが恋人のためだ」と思うのなら、身を引くこともできる。

5、エロス(美への愛)

相手のビジュアルや内面の「美しさ」に惹かれる。

早々に相手と親密になりたがり、ロマンチックな行動を取る。

直感を重視するため、一目ぼれをしやすい。

6、マニア(熱狂的な愛)

激情的な強い愛で、相手に執着して嫉妬心が強いが、その反面自分に自身が無く、相手との関係性が安定しない。

自分への愛情を確かめるため、相手をテストすることがある。

6つのラブスタイルには相性の良し悪しがある!

6つの愛の形は、それぞれに相性の良し悪しがあり、その関係性は以下の図のようになっています。

ラブスタイル

近くにあるものが相性が良く、正反対の場所に位置するものは相性が悪い(というか、お互いの価値観を理解しにくい)のです。

相性の悪い(理解しにくい)組み合わせ

「エロス」と「プラグマ」・・・ビジュアルな内面の美しさにひかれロマンチックな行動を起こすエロスと、そのような価値観を持たずにメリットを求めるプラグマとは相性が合いません。

「ストルゲ」と「マニア」・・・二人で協力してゆっくり世界を作り上げるストルゲと、激情的で関係性が安定しにくいマニアとは相性が合いません。

「ルダス」と「アガペー」・・・複数の恋愛対象を持つルダスと、一人の相手に献身するアガペーとは相性が合いません。

もしもあなたが「エロス」で相手が「プラグマ」であった場合、相性が合わないので付き合ったあともトラブルが起きやすくなります。

逆に相手もエロスだった場合は同じスタイルなので相性は問題ないし、隣り合わせとなる「マニア」や「アガペー」であった場合にも相性は良くなります。

自分の恋愛スタイルと、相手の恋愛スタイルを見抜けば相性の良い相手を探すのが楽だし、相性の悪い相手を選ばなくて済みますね。

付き合う前にいい感じになったら、相手がどのような価値観を持っていそうかよく見るといいでしょう。

ラブスタイルは成分表の「成分」にあたるもの

ただし、これらはあくまでも傾向の問題であって、「基本的にはエロスだけど、マニアっぽい部分もある」といったことももちろんあり得ます。むしろ「100%アガペー!」といったことは稀でしょう。

また何かのきっかけにより、それまでのスタイルと大きく変わるといったこともあるでしょう。

ちなみに、ラブスタイルは「種類」とは言っているものの、個人的には「要素」といったほうがしっくりくると思っています。

たとえば、

アガペー80、ストルゲ20

エロス50、ルダス50

などなど、要素が合わさり、それぞれの人の愛のスタイルが形作られているのです。

いわば成分表の成分のようなものですね。

赤か白なのか、それともそれらを混ぜてピンクなのか、ピンクだとしても濃いのか薄いのか、要素とはまさに色彩的なのです。

自分が、あるいは相手がどのような傾向を持っているのかという風にとらえ、「私(あるいは相手)はどのような成分でできているかな?」と考えるのがよさそうです。

ただし、それでもやはり相反する(相性の悪い)要素は一人の中に同時に成立しにくいと思います。

ですからあなたがもし「ストルゲ」の傾向が強く、相手が「マニア」なスタイルが強そうなどといった場合にはやはり注意するべきでしょう。