5月となればもう初夏。
だんだんと暖かい日を通り越して「暑い日」が増えてきましたね。
そんな時に気になるのが、美白の大敵紫外線!
白肌を守るために、今からばっちり紫外線対策をしましょう。
まずは紫外線の種類を知ろう――SPFやPAって?
あなたも一つは持っているであろう、日焼け止め乳液やクリーム。
持ってない人は今からドラッグストアに走ってください。
この日焼け止めのパッケージには、
「SPF50」「SPF34」「PA++」「PA+++」
なんて表記がありますよね。
なんとなく数字や、「+」の数が多いほうが効きそうな感じがしますが、これってなんなのかあなたはしっかりと説明できますか?
これを知るために、まずは紫外線の種類からご説明したいと思います。
私達の肌にダメージを与える紫外線は、実は三種類あります。
紫外線A波
肌の奥の、真皮と呼ばれる部分にまで入り込み、たるみやシワを引き起こすとされるのが紫外線A波です。窓ガラスや雲をやすやすと通り抜けるため、曇りの日でもケアが必要です。
紫外線B波
肌の表面に炎症(要するにやけど)を引き起こすのが紫外線B波です。炎症の後、シミやそばかすを作ってしまう原因ともなります。
紫外線C波
紫外線B波よりも強力な炎症を引き起こすとされるのが紫外線C波。地球の表面までは届かないとされていたが、オゾン層の破壊によって近年は影響が心配されている。とはいえ、現状の日本では特に対策しなくてもいいでしょう。
日焼け止めの表記における、「PA」は紫外線A波に対する防御であり、「SPF」は紫外線B波における防御です。
表記のイメージ通り、数値や「+」の数が多ければ多いほどに効果が高いという意味です。
SPFの数値の大きさは「日に焼ける時間をどこまで延長できるか」だ!
SPFの数字って、「SPF16」といった低いものから、「SPF50」までありますが、あの数値は一体どういう意味なのでしょうか。
あれは実は、「肌が焼ける時間をどこまで延ばせるか」という意味なのです。
具体例をあげましょう。
日焼け止めを全く塗っていない時の肌が日に当たると、個人差はあるもののだいたい10分や20分くらいで肌が焼かれはじめます。
しかし、もしこれが「SPF30」の日焼け止めを塗った状態であれば、肌が焼ける時間に10分かかる人だとして
10分×30倍=300分(5時間)
に延長できるということなんですね!
とすると、日照時間を考えれば日常で使う日焼け止めは、そんなに高い数値のものでなくてもいいということになります。
ただし、日焼け止めは汗で流れてしまうので、レジャーなどではウォータープルーフのものを使うのがおすすめ(そしてウォータープルーフの日焼け止めは大抵SPFが50のものばかりなんですね)。
日焼け止めって肌に悪いの?――「紫外線吸収剤」と「紫外線錯乱剤」
日焼けは肌に良くないけど、実は日焼け止めも身体に悪影響を及ぼすことがあります。
これに関連してよく聞くのが「紫外線吸収剤」と「紫外線錯乱剤」の違いです。
紫外線吸収剤のメリット・デメリット
紫外線への防御力が強く、使い心地もいいので、メイクのじゃまにならない。ただし、有機化合物なので人によっては肌への負担が大きい。
紫外線錯乱剤のメリット・デメリット
紫外線を肌の上で跳ね返し、肌への負担が軽い。しかし白浮きしてしまうことが多い上に、使い心地はよくない。
各々の特徴をよく知った上で、「今日はレジャーだから強めの紫外線吸収剤入りの日焼け止め」「少し外へ出る程度の日常使いでは紫外線錯乱剤入りの日焼け止め」と使い分けるのがいいでしょう。
人によっては、刺激があまりないとされる紫外線錯乱剤であっても肌が荒れたりすることがあるので、結局は日焼け止めとの相性や自分の考え方一つなのです。
日焼け止めへのさまざまな見解があることを知った上で選べば、納得の紫外線対策ができますよ。
結局は物理的遮断が一番!?日除けグッズのススメ
さて、日焼け止め以上に効果がある、究極の紫外線対策をお教えしましょう。
それは「家から出ないで屋内で過ごすこと」です!
「それができたら苦労はないよ!」
ですよね、ごめんなさい。
しかし私がお伝えしたいのは、結局一番効果があるのは、紫外線を物理的に遮断することであるということです。
紫外線もそうですが、日差しというものは思った以上に私達の体力を奪っていきます。
猛暑の炎天下の下、ぼーっと立ってたら頭までぼーっとしてしまうことは想像に難しくないでしょう?
ですから、日焼け止めを塗る以上に、日除けグッズで物理的に紫外線から身を守ることって大事なんですよね。
日傘
日除けの大定番、日傘。
「フェミニンな格好の人しか似合わないのでは?」なんて思っている人もいるでしょうが、今はシンプルでカジュアルなデザインのものが多く売られているので心配ありません。
なにせ男性用の日傘だってあるくらいなんですよ。
UVカットの特殊な加工を施してあることが多く、頼れるアイテム。
歩いている時に場所を取ってしまうので、混雑している観光地などでは使用を控えたほうが良い場面もあります。
帽子
混雑しているシーンでは、日傘よりも帽子がおすすめです。
日傘と同様に、UVカットの特殊な加工を施してあるものも。
つばが大きいのに、コンパクトに折りたためるものであれば、旅行時にとっても便利です。
ストール
意外と日に焼けてしまうのが首の後ろ。
自分では日焼け止めがうまく塗れないし、塗れたとしても汗で流れやすいためです。
それを防ぐには、ストールを巻いてしまうのが一番!
「涼感加工」などと書いてあるものは、ひんやりとしておすすめ。
UVカット手袋
腕や指先もケアしたいあなたはUVカット手袋を忘れずに。
特に指先はよく動かすのですれてしまって、日焼け止めが落ちやすい箇所です。
UVカットパーカー・カーディガン
「自分はUVカット手袋っていうガラじゃないなぁ」
という人には、UVカットパーカーやカーディガンをおすすめします。
見た目で「紫外線対策頑張ってます感」が出ないところもいいですね。