片思いの彼はドコ出身?ご当地「お雑煮」を知ろう。

片思いの彼はドコ出身?ご当地「お雑煮」を知ろう-01

会社や学校で憧れているカレ。

絶対に地元の人だと分かっている場合はいいのですが、その片思いの彼、もしかしたら現在暮らしているところとは違う土地で生まれ育った人ではありませんか?

東京で暮らしている場合、かつ大学生や社会人の方だと、このケースはかなり多そうですね。

言葉がまったくなまっていなくても、地方の出身という可能性は多大にあります。

大阪で何年か暮らしていれば徐々に関西弁になるように、人間は順応性の高い生き物なので「え、この土地の人じゃなかったの?!」と驚くケースも。

そんな地方出身者の彼に有効な技をご紹介していきますね。

食べ物の好みは染みついているもの

例えば、現在都心部で暮らしている人でも、地元の味というのものは忘れていないものです。

幼い頃に食べていたお袋の味を食べると、人は誰でも安心します。

ふるさとが海外であれば「フランス料理」「ブラジル料理」「エスニック料理」などなど、その土地の食を楽しめるレストランも数多くありますが「北関東の味」や「北海道南部の郷土料理」など細かい地域となってくると、なかなかお目にかかる機会もありませんよね。

そこで、大好きな彼のために彼の地元についてこっそりお勉強しちゃいましょう。

これって意外と盲点なんですよ。

見た目をせっせと磨くライバルはたくさんいたとしても、彼の地元のあたたかさを学んで、そこを攻めることの出来る女子はなかなかいないモノ。

そこを押さえていれば、いざという時に「なんで知ってるの!?」と、彼を驚かせることができちゃいます。

各地でこんなに違う!「お雑煮」

出身地によって違いのある食べ物で一番代表的なモノは、お雑煮ではないでしょうか。

ちなみに私が過去に知っていた男性は、お母様が茨城県出身、お父様が愛知県出身ということで、茨城県のお雑煮「すまし汁」と、愛知県のお雑煮「赤味噌」の間を取った「合わせ味噌の、角餅を焼いたお雑煮」という、非常に特殊なものでした。

そういうイレギュラーな場合は珍しいと思うので、ここでは一般的なお雑煮を大まかに紹介していきたいと思います。

北海道~東北

北海道:基本的にはお雑煮を食べる文化がなかった。その家庭ごとの出身地によって好みのお雑煮を作ることが多い。

秋田:お雑煮の代わりにきりたんぽを使うことが多い。焼き餅。

岩手:くるみ雑煮。汁自体はすまし汁だが、クルミを擦って砂糖、醤油などで味付けしたモノにお餅をつけて食べる。つきたてのお餅を焼く。

山形:野菜をふんだんに使い、わらびやゴボウ、里芋などが具の中心。すまし汁。焼き餅。

宮城:すまし汁のスタンダードなお雑煮。特徴は、上にハゼが乗っていること。もしくはホヤ。焼き餅。

福島:これぞすまし汁のシンプルなお雑煮。鶏肉を使う。焼き餅。

関東地方(具の入れ方の基本が豚汁に近い)

栃木:里芋をたくさん。里芋の茎を干した地元名産「芋がら」を入れるご家庭も。焼き餅。

茨城:角餅中心、ほうれん草や椎茸などを使う。すまし汁。焼き餅。

千葉:茨城のお雑煮と似ているが、上に青海苔をかけていただく。焼き餅。

群馬:お餅の他に豆腐を入れることが多い。焼き餅。

埼玉:通常の具の他に、生産量一位の小松菜を使うことが多い。焼き餅。

東京:出汁を昆布とカツオでとり、醤油ベースの汁に。根菜などはあまり入れないケースが多い。焼き餅。

神奈川:東京に似た、醤油のすまし汁。柚や三つ葉が主役。海苔をかけることも。焼き餅。

北陸・甲信越

富山:お雑煮自体を「ただのすまし汁」と捉えているご家庭も多く、お餅を入れない場合も!焼き餅。

新潟:野菜、鶏肉、鮭など具だくさん。仕上げにいくらを乗せることが多い。焼き餅。

長野:すまし汁でスタンダード。郷土食材のエノキダケ、野沢菜などを入れることも。基本的にはカマボコや大根だけなど、シンプルなご家庭が多い。高野豆腐を使う場合も。焼き餅。

山梨:大根やほうれん草などスタンダードなお雑煮。上に花かつおをたっぷり散らす。焼き餅。

石川:角煮餅、かつおぶし、せり。醤油ベースのシンプルなものが多い。焼き餅。

福井:赤味噌仕立て。丸餅を使い、かつおぶしをどっさり!煮餅。

東海地方

静岡:大根や人参などの根菜をたっぷり使う。かつおぶしを乗せる。煮餅。

岐阜:出汁は鶏ガラ。三つ葉や柚子の風味が豊かなお雑煮。煮餅。

愛知:小松菜(地元では餅菜と呼ぶ)とかつおぶしがメイン。一般的には赤味噌ではなく醤油のすまし汁。煮餅。

三重:餅は角も丸もアリ。鶏、人参、三つ葉などが入ったすまし汁。はまぐりを入れるご家庭も。煮餅。

関西地方

滋賀:味噌とすまし汁どちらのご家庭もあるが白味噌のほうが多い。具は大根や人参など。ドロドロになるくらいまでお餅を煮るご家庭も。

奈良:白味噌仕立て。お雑煮の中に入っている煮餅を取り出し、きな粉でいただく。

和歌山:白味噌仕立て。根菜がメインで、海苔を使うご家庭も。

大阪:水菜がポイントのすまし汁。ほうれん草のご家庭も。煮餅。

京都:濃厚な白味噌仕立て。具はあまり入れず、上に乗せた花かつおが主役。煮餅。

兵庫:ご家庭によってかなりばらつきがある。基本は昆布とかつおのすまし汁。人参や大根、カマボコなどスタンダードな具。煮餅。

中国地方

鳥取:小豆を煮てお餅を入れたぜんざいのようなお雑煮。他の具は大根や白菜など。いりこ出汁で醤油味。

岡山:すまし汁に大根や人参などの具材。はまぐりを入れることも。煮餅。

広島:牡蠣やアナゴが入った贅沢なお雑煮。すまし汁に煮餅。

島根:根菜類とお餅、醤油のすまし汁というスタンダードなタイプが多いが、お餅以外の具は小豆だけというご家庭もアリ。「十六島(うっぷるい)」と呼ばれる岩海苔をたっぷりかけて。

山口:いりこ出汁。根菜類を入れたスタンダードなお雑煮。煮餅。

四国地方

香川:白味噌&あんこの汁。あんこはお餅に入っているパターンもある。具はシンプル。

徳島:いりこ出汁の白味噌仕立て。里芋やほうれん草(もしくは小松菜)を入れる。煮餅。ご家庭により、お餅を入れず豆腐二丁を使うことも。

愛媛:鶏ガラ出汁の醤油味。人参や大根の他、じゃがいもを入れる。香川同様、あんこ入りのお餅を使うご家庭が多い。

高知:ほうれん草、ワカメなどの具の中で主役なのはカマボコ。すまし汁。煮餅。

九州・沖縄

福岡:あご(トビウオ)出汁のすまし汁。ブリや鶏肉なども入れる。焼き餅も煮餅もアリ。

大分:多種多様。あまり決まりはないが、丸い煮餅は共通している。

宮崎:上記同様だが、おやし(大きなモヤシ)を入れる。

熊本:上記同様。焼き餅率高し。

佐賀:かつお菜という野菜を入れることが多い。煮餅。

長崎:丸餅は、縁起がいいと言われる奇数分を入れる。焼き餅。

鹿児島:焼いた車エビを入れることが多い。それで同時に出汁をとる。他の具はシンプルに。煮餅。

沖縄:お雑煮を食べるという文化がない。かわりに「中身汁」という、豚のモツを煮たものを食べる。中身汁とは「豚の中身」から来ている。

最後に

いかがでしたか?

お雑煮は家庭にとってそれぞれ違いがあるので、上記のお雑煮は各地のお雑煮の傾向ということになりますが「○○県って、こういうお雑煮なの?」と彼に聞いてみれば「そうそう! 何で知ってんの?」「うちはちょっと違ったなー」などの会話のきっかけになって、距離もぐっと近付くかもしれません。

そしていつか、彼好みのお雑煮を彼のために作る日を夢見て……♪その他、彼の出身地の有名人なども会話のきっかけとしては良さそうですね。

是非、彼の育ちをさりげなく探ってみましょう。