宝石の王様と言えば、ダイヤモンドのことであり、宝石に詳しくない人も知っていますよね。
ダイヤモンドの魅力は言うまでもなく、その輝き。色味は無い(無色)のほうが価値が高いとされています。
しかし、ダイヤだけではなく他のカラーストーン(色石)と呼ばれる宝石にも良いものがたくさんあります。
また、自分の誕生石や、自分の得たい効果があるとされるパワーストーンをお守りのように身につけている女性も多いでしょう。
でも、宝石にとても詳しい人ではない限り、カラーストーンの選び方についてはあまり知られていません。
そこで今回はカラーストーンの選び方について解説してみました。
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カラーストーン選びで見るべきポイント
1、硬さ
ダイヤモンドがいつも身につける宝石として重宝されているのは、輝きに加えて硬度、つまり硬さがあってひっかき傷に強いからです。
硬度の低い石ではずっと身につけていると傷が多くなり、見た目も落ちてしまいます。また、大切な石だからこそ破損してしまっては悲しいのでしょう。だから常につける宝石は硬度の高いものを選んだ方が断然いいのです。
硬度の高い石はダイヤモンドではないカラーストーンの場合
ルビー
サファイア(ピンクサファイア・ブルーサファイア)
エメラルド
アレキサンドライト
などになるでしょう。
これらの石であれば、いつも身につけていてもまったく問題ありません。
2、色
カラーストーンを選ぶ上でやはり見なければいけないのは、そのカラーです。
たとえば、ブルーサファイアと言いながら灰色の石だったら、それは価値がありませんよね。でも現実にはそのような粗悪品もなくはないのです(もちろん信頼できるジュエラーで買えば問題ありませんよ)。
ストーンのカラーは濃くなるにつれて美しいとされます。
たとえばルビーなら最高級品はピジョン・ブラッドと言われる鮮やかな赤色のものが評価が高いです。
ただし、色は濃くなりすぎると黒ずむので、それは評価が下がります。
また、単に色の濃さだけではなく、産地の違いによる宝石の好みでも大きく左右されます。
ルビーの例だと、スリランカ産のものはやや淡い赤のためチェリーピンクと言われます。同じくピンクサファイアも深い色のものから、透明感のある淡い色で存在しています。
価値の高い色の濃いものも見つつ、自分の好み次第で柔らかい色のものをチョイスするといいでしょう。
3、内包物
内包物(インクルージョン)とは、宝石の内部に入っている異物のことです。内包物があると宝石の美しさの邪魔をするために、これがほとんどないもののほうがいいとされます。
しかし、天然の宝石ならば内包物があるのは当たり前。ですから以下の2点をクリアできれば良いでしょう。
1、内包物が多すぎて、肉眼で見ても明らかにストーンの美しさが損なわれている
2、ストーンの中央部に大きめの内包物がある
内包物が多い・中央部に内包物があるのはとても目立ちますので、それを避けるようにしてください。これらは輝きに影響します。
また、もしも少しでも内包物があることが気になってしまうという方には、人工宝石や合成宝石の購入をおすすめします。
人工宝石・合成宝石というとまがい物のように思う人もいるかもしれませんが、天然宝石ができるまでのプロセスを人の手で再現したもので、成分的には同じ物です。
4、輝き・照り
最後に、実際にあなたの肌に合わせて輝き・照りについて見てみましょう。品質の良いカラーストーンはつやつやとしているもの。
逆に曇った印象の物は輝きがないストーンです。
これらの評価は一つのストーンをじっと見ているだけではなかなかわからないこともあるでしょう。実際に店舗を訪れて複数のストーンを一度に比べてみることで、より違いがわかります。
もちろん、ネット通販でも信頼のおけるショップであれば品質の確かなストーンが手に入ります。
当ブランドMIGOROでも質の良い天然ルビーを使ったジュエリーを扱っていますので、ご満足いただけるでしょう。
5、その他の評価――「変色」と「遊色」
カラーストーンでは上記以外にも見るべきところがある宝石があります。
たとえば、アレキサンドライトの「変色性(カラーチェンジ)」。
アレキサンドライトは光源によって色が変わって見える神秘的な宝石です。
太陽光・蛍光灯・・・青緑
ロウソク・白熱灯・・・赤紫
アレキサンドライトはこのチェンジこそが価値です。
しかし、中にはあまりカラーチェンジしないものがあり、その価値は低くなります。
また、硬度が高くないため常に身につけるストーンとしてはおすすめしませんが、オパールというストーンがあります。
オパールは白地や黒地に複数の色が浮かんで見えるのが特徴で、これを「遊色」と言います。
色の種類や色味がちらちらと動いて変化するのを楽しむ宝石なので、選ぶ上では当然この点についてもしっかり見なければいけませんよね。
このようにあなたの欲しい宝石によって独特の見るべきポイントが存在する場合があるので、実際の購入の前には事前の勉強を忘れずに。