生きているとさまざまな恋愛を経験するものです。
幸せな恋愛だと思っていても、悲しい結末が訪れることだって、全く珍くありません。
今これを読んでいるあなたも、失恋のことで傷ついているのはないですか?
失恋直後の人、そして、もしも自分でもどうすることもできない「怒りの感情」を抱えている人、ぜひ本記事をご覧になってください。
失恋の後に心がアンバランスになるのはごくごく普通のコト
一つの恋の終わりのあとに、
「自分があの人以外の人を好きになるなんて、とてもじゃないけど考えられない!」
と言って涙にくれる女性、よくいますね。
納得して別れたはずなのに、胸がぎゅっと締め付けられて不眠や、情緒不安定になってしまう。
こういった反応は実はごく普通のことなので、もしもあなたに当てはまったとしても、
「私はなんて弱いんだろう」なんて落ち込まないでくださいね。
恋の終わりはいろいろな要因が重なって訪れます。
もしかしたらあなたにも悪いところがあったかもしれないけれど、それは本当にごく一部の理由にすぎません。
だから、必要以上に自分のことを責めるのはやめましょう。
あなたという人は、あなた自身にとって大切な人です。
もしも親友が失恋したら、あなたはきっと優しく励ましてあげるか、そっとそばについててあげるでしょう?
だからあなた自身の失恋の時にも、自分に対して同じことをして優しくしてあげましょう。
失恋後に
失恋後は、あまり恋愛のことを考えるのはやめておきましょう。
まずはなるべく頭を空っぽにさせ、恋愛とは関係ないことをやるといいです。
- ハーブティーを飲んで落ち着く
- ロマンスものではない映画を見る・読書をする
- 好きな音楽を聴く
- 時間が許す限り寝てみる
少し元気が出たら
- 新しい服を買いに行く
- 髪の毛を切る
と、外に目を向けていきましょう。
そのくらいになると、あなたの心も体も回復してきているので、少し違った感情が出てくることもあるかもしれません。
それは彼のことを恨みに思う気持ち、怒りの感情です。
失恋後に好きだった人を嫌いになってしまうことがある
「私を傷つけたあの人が憎い」
「あんな人に告白した自分がバカだった!」
「そういえば、付き合ってた時にこんなひどいことを言われたし、された」
「あんな人、不幸になってしまえばいいのに」
失恋後に、そういった怒りの感情がわいてくることがあるんですね。
あれほど好きだった相手なのに、どうしてなんでしょうか?
これについて順を追って考えてみましょう。
まず誰かを好きになるという現象は、「心が揺さぶられている状態」だといえます。
たとえばあなたの小学生時代の、「印象深い人」を思い浮かべて見てください。
・・・
思い浮かべてみましたか?
その人はきっとあなたにとって
「仲が良かった人・好きな人」
もしくは
「仲が良くなかった人・嫌いな人」
だったのではないでしょうか?
つまり、「好き」という現象も「嫌い」という現象も、「心が揺さぶられている状態」という意味では同じなのですね。
よく少女漫画で「あんなに嫌いだったあいつのことが気になってしょうがない!」なんてストーリー展開がありますが、あれもごく普通にありえることなんですね。
さて、あなたが「印象深い人」として思い浮かべなかった人は、あなたにとってはどうでもいい(というとちょっとひどいけど)存在の人です。
つまりは「無関心」だった人。
「好き」の反対は「嫌い」なのではなく、「好き」と「嫌い」は実は近い感情で、反対にあるのは「無関心」なのです。
×「好き」←→「嫌い」
○「好き」「嫌い」←→「無関心」
失恋後の怒りの感情は、「嫌い」という感情で相手とつながりたいと考えるから
「好き」という感情と、「嫌い」という感情が「心が揺さぶられている状態」という意味では同じものだということがわかりましたね。
私達が失恋した時というのは、「『好き』という感情では相手とうまく関係性を築けなかった」という時でもあります。
せっかく相手のことが「好き」だったのに、それではダメだった……。
でも人間の心というものは、その事実にそんなに早く折り合いつけることはできません。
そこで、今度は「『嫌い』という感情で相手とつながろう」と無意識に考えます。
だからこそ、失恋の後には
「あんな人のことは嫌い!」
「最悪な人だった!」
「とにかく憎らしい!」
という感情がわいてくることがあるのです。
しかし、この怒りの感情というものは非常にパワフルで、私達を振り回し、疲れさせます。
おまけに、「嫌い」などといった愚痴を聞かされる友人たちにとっても気持ちのいいものではありません。
さらに、「怒りの感情」が起きているうちは、あなたは相手のことを気にかけているから失恋を引きずっている状態だといえます。
あなたはあなた自身のために、また愚痴を聞かされる友人たちのためにも、あなたは一刻も早くこの「怒りの感情」を鎮めなければいけないのです。
失恋後の「怒りの感情」の鎮め方――相手への「無関心」を徹底せよ!
では、この「怒りの感情」をどうやって鎮めたらよいのでしょうか。
「好き」「嫌い」←→「無関心」
であることは先ほど言いましたね。
あなたが相手のことで心を振り回されたくないなら、相手に対して無関心になるしか方法はありません。
「いきなり無関心になれと言われても……」
そういう戸惑いの声が聞こえてきそうですね。
確かに、自分の心をコントロールするのはなかなか大変なことですし、「どうあがいても相手のことが頭から離れない」ということもあるでしょう。
だから最初は「無関心なフリ」でOKなのです。
相手に対して無関心なあなたというものを、演じるのです。
あなたは相手に対して無関心なのですから
「相手のことが好き」という行動や、逆に「相手のことが嫌い」という行動はしてはいけません。
言葉に出すのもいけません。
あなたは相手に対して無関心なので、「彼が付き合ってる時にどんなに素敵だったか」逆に、「どんなに良くなかったか」を語ることはないのです。
はじめのうちは少し辛いかもしれませんが、不思議にだんだんと慣れてきます。
それは、人間の脳の仕組みというのは意外と単純だからです。
実は、人間の体と脳の進化の順序を考えた時に、体の進化の方が脳よりもずいぶん先なんですね。
だから、人間はまず体で行動することによって、脳を騙すことができるんです(これについてはまた別の記事で書きたいと思っています)。
この場合は「相手に対して体が無関心を装う」ことで、そのうちに脳のほうがこの感情に引きずられ、「無関心な感情」がだんだんとあなたにとっての真実になっていくのです。
相手に「無関心」になるために一番手っ取り早い方法は、「新しい恋を始めること」!
この「無関心を装う作戦」も非常に有効な怒りの感情を鎮める手段ではありますが、実はもっと手っ取り早くて素晴らしい手段もあります。
それは「新しい恋を始めること」!
新しく意中の相手を見つけることで脳は、
「こんなに好きな人がいるということは、以前のあの人のことなんて気にしてない証拠だな」
と『思い込んで』くれます。
そしてそれにともない、怒りの感情は消えていきます(もちろん個人差はあるでしょうが)。
「失恋の穴を埋めるには新しい恋を」なんて昔からよく言われるのは、多くの人達がこの効果を知ってか知らずか実践してきたということなのでしょうね。
最後に
いかがでしたか。
失恋の数もあなたの勲章。
終わった恋を嘆くのではなく、怒りのメカニズムを知り、新しく素敵な恋を始めましょう。